2022.07.14

持ち味は“一級品”のスピード レイクスのトップチームを目指す 山村龍駕[バスケットボール]滋賀レイクスターズU18 (瀬田工業高校)

お手本はNBAのジャ・モラント

2021年7月に始動した滋賀レイクスターズU18は、トップチームと連携・連動した下部組織として発足。かつてレイクスでプレーした寺下太基HCをはじめ、レイクスU15を含むユースチーム全体を統括する根間洋一AC、滋賀県出身の木村郁斗AC(光泉高校/びわこ成蹊スポーツ大学出身)らコーチ陣を中心に週5回の練習を通してスキルやバスケットIQの向上を目指している。活動コンセプトは「滋賀から世界へ」。有望な選手はコールアップ制度により滋賀レイクスターズの特別指定選手になれる可能性もある。プロ選手を目指す高校生にとってはかなり魅力的なチームと言えそうだ。

そんなレイクスU18の中で抜群のスピードを誇る逸材がPG山村龍駕(瀬田工業高校1年)だ。寺下HCは「スピードは一級品。それをコントロールできるようになり、身長(現在175㎝)がもっと伸びたら〝ワンチャン〞あると思っています」と話す。山村自身も持ち味を「スピード」と即答した。「パスを受けてからの初速は、自分でも速いと思っています」

憧れはNBAメンフィス・グリズリーズ所属のPGジャ・モラント。「すごくスピードがあって、プレーの判断も早い。ああいう選手になりたい」と目を輝かせた。

絶対プロになるという強い意志

山村は中学生の頃に滋賀に引っ越してきた。転校先の南郷中学で部活に入るか、それともクラブチームか悩んでいた時、レイクスU15の存在を知ったという。

「最初は滋賀にプロバスケットクラブがあることも知りませんでした。色々と調べて、プロを目指している自分にとってはレイクスU15の方が部活よりもいいかなと思いました。高校でも部活ではなく、レイクスU18を選んだのはプロへの近道だと思ったからです」

レイクスU18に所属する選手たちは、山村のように明確なプロ志望者もいれば、レイクスが大好きで入った選手もいる。多少の意識の違いはあるが、練習メニューはプロ志望者に合わせているという。週2回のジム通いでフィジカルを強化しているのも、その一環だ。

そんな日頃の努力を発揮する舞台が6月から始まる。Bリーグ所属35クラブが参加する「B.LEAGUE U18REGIONALLEAGUE(BリーグU18リージョナルリーグ)である。レイクスが所属する西地区は7チーム(FE名古屋、滋賀、京都、大阪、西宮、奈良、島根)によるリーグ戦。高校1年のルーキー山村がどんな活躍を見せるか注目したい。

山村龍駕

滋賀レイクスターズU18

やまむら・りゅうが。2007年2月8日生まれ、三重県出身。南郷中学から瀬田工業高校へ。現在1年。幼稚園児の頃からボールに触れ、小学2年から本格的にバスケットボールを始めた。ミニバス時代には三重県でベスト8を経験。中学の途中に滋賀へやってきて、滋賀レイクスターズU15へ。キャプテンを務めた。現在は滋賀レイクススターズU18に所属。ポジションはPG。175㎝、60㎏。

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