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2018.02.03

[陸上]資生堂 竹中理沙

惜しまれながら現役引退。彦根出身の美女ランナー。

ラストランは滋賀代表で

 2016年の大阪国際女子マラソン3位など、日本のトップレベルで活躍した彦根市出身の長距離ランナー竹中理沙(資生堂)が、ケガを理由に一線を退くことになった。 まだ28歳。 惜しまれながらの引退だった。
「満足のいく結果は残せていないですが、ケガが治らず、高いレベルで競技を続けるのは難しいと判断しました」。

 竹中は中学から本格的に陸上競技をはじめた。 より高いレベルでの挑戦を求めて立命館宇治高校へ進学し、3年時には全国高校駅伝で優勝。 大学は立命館大学(BKC)に進み、全日本大学女子駅伝で2度の優勝を経験している。 実業団選手になってからはハーフマラソンなどで世界選手権にも出場するなど、常に日本のトップランナーとして走り続けてきた。 そんな競技人生の中で、こだわってきたのが「全国都道府県対抗女子駅伝競走大会」 だった。

 初めて出場したのは中学3年の時。京都メンバーとして3回、滋賀メンバーとして8回も代表入りしている。2012年には区間2位の力走で滋賀の最高順位( 12位)に貢献している。12年の”13人抜き”は今も関係者の語り草だ。

 だから、思い出の詰まった”都大路”をラストランの舞台に選んだ。 最後に滋賀チームの一人として走りたかった。 そして、少しでもふるさとへ恩返ししたかったという。
 「高校時代は京都代表で走った。 でも、嫌な顔一つせずに滋賀のみんなはまた私を受け入れてくれました。私にとって駅伝の滋賀チーム自体がふるさとのようなもの。 少しでも恩返しがしたかったですし、競技人生のラストは滋賀のランナーとして走りたかった」

湖国の後輩へタスキつなぐ

 竹中のラストランは第1区(6キロ) 20位(19分45秒)という結果で終わった。 かかと痛で走れるかどうか微妙なコンディションだったことを考えると、好走と言えた。だが、長年トップレベルで走ってきたアスリートは 「楽しく走れましたが…やっぱり思い通りに走れなかったので悔しいですね(笑)」 と複雑な表情を浮かべた。

 レース後、支えてもらった会社の方々、お世話になった関係者らに丁寧に挨拶し、ファンのサイン攻めや群がる記者たちにも嫌な顔をせずに対応していた。 滋賀代表を率いる比叡山高校の吉居克広監督は 「(竹中は)憧れの存在だから初めて代表入りした中学生などは緊張でなかなか話しかけられなかった。それを察して彼女から中学生に話しかけていた。 人柄というんでしょうか、緊張していた中学生たちは最後には竹中と離れるのが寂しいと言っていました。 もちろん、走りもそうですが、それ以外でも竹中は滋賀チームにいい財産を残してくれた」と振り返った。

 中学生、高校生、大学生、社会人で構成される代表チームは、先輩からアスリートとしてのあるべき姿を学ぶ場所でもある。 竹中も先輩から多くを学び、そのタスキを次の世代へと引き継いだのかもしれない。中学時代から竹中を知る吉居監督は、ラストランを終えた竹中に”お疲れさま”とは言わず、第一声でこう話しかけたという。 「ありがとうな」。

竹中 理沙

資生堂

Profile たけなか・りさ。1990年1月6日生まれ、彦根市出身。彦根市立城西小学校、彦根市立西中学校、立命館宇治高校、立命館大学を経て資生堂へ。ハーフマラソンやクロスカントリーで世界選手権に出場。駅伝では高校、大学で日本一に輝いた。2016年の大阪国際女子マラソンで3位に入ったが、リオ五輪出場はならず。今年1月の全国都道府県対抗駅伝を最後に競技生活にピリオドを打った。

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