2023.11.01

小川伸也バスケットボールキャンプ

元レイクスのキャプテンが恩返し。ふるさと滋賀の競技力向上を願う。

プロの技を湖国に還元

プロの技を湖国に還元 B1リーグの強豪・千葉ジェッツでトップアシスタントコーチを務める小川伸也氏が、今夏に滋賀県内の5ヵ所で「バスケットボールキャンプ」を開催した。

長浜市出身の小川氏は、2008年から2015年にかけて滋賀レイクスターズ(滋賀レイクス)でプレーした元プロ選手。
〝シンヤ〞の愛称で親しまれ、キャプテンとしてbjリーグ・プレイオフの有明ファイナルズ進出にも貢献した。
現役引退後は指導者の道へ進み、滋賀のアシスタントコーチや京都ハンナリーズのヘッドコーチなどを歴任。

現在は千葉に籍を置き、日本代表キャプテンの富樫勇樹らスター選手たちの指導にあたっている。
今回はBリーグのオフ期間を利用して帰郷し、「滋賀に恩返しがしたい」との思いでバスケットキャンプを開いた。

目から鱗の濃い内容

8月5日のキャンプを訪ねた。対象チームは、洛南高校の先輩・武田大輔監督が率いる彦根翔西館高校。
小学生には基礎を中心に教えるそうだが、「今回は土台のある高校生が対象ですので、より実践的なプログラムを組みました」とは小川氏。ボールを奪われないドリブルといった細かいスキルに始まり、最後は実際にプロチームが採用しているチーム戦術や動き方などもレクチャー。
あまりの内容の濃さに彦根翔西館の武田監督も「指導者も勉強になる」と目から鱗をこぼした。

当然、高校生も目を輝かせる。
岩井翔生(3年)は「ポケットドリブルのコツやスペーシングなど知らないことが多かった」と驚いた様子。
清水理功(3年)は「チームとしてどう動くか、3人目の動きはどうかなどを分かりやすく教えていただいた。ウインターカップ予選に活かしたい」と話す。

「小川伸也バスケットボールキャンプ」は、今後もBリーグのオフシーズンなどを利用して展開していく予定。小川氏は「初年度の今年は小学生や高校生などの選手が対象でしたが、今後は滋賀県内の指導者に向けたキャンプも開きたいと思っています」と話す。

滋賀をバスケット強豪県へ、小川氏の新たな挑戦が動き出した。

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