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2018.07.07

[ボート]龍谷大学端艇部

”一人旅”に”山岳ラン”?強さを引き出す龍大の名物トレ。

藤紫のブレードがボート競技特有のサークルを瀬田川の川面に描く。 龍谷大学端艇部によるこの水上スケッチは、多い日で20〜30㎞にわたって描いては消え、描いては消えを繰り返す。

 この風景とともに受け継がれてきた伝統が 「自主性を重んじる方針」 だと今村洋亮監督は話す。
 「今も昔も、学生が考えて行動するのが龍大のスタイルです。 極端なことを言えば、監督の目を盗んで手を抜くこともできる。 でも、それではダメだと自分で気づくことが大事。 ある意味、監督に言われて動く方が楽だと思います」

 男女とも方針は基本同じ。その上でそれぞれが独自の変わった練習も取り入れている。 例えば、女子部の”グレイトジャーニー”だ。 近藤祥子(3年)は 「練習というよりは旅です(笑)。 1泊2日の旅を自分で計画し実行します。 福井や和歌山、静岡へ…自転車で琵琶湖一周を計画した子もいます。 道に迷ったら地域の方に聞いて、なんとか最後までやり遂げる。 この達成感が成長につながる」 と話す

 発案者は井手雅敏コーチ。 「企業とは違い、大学スポーツは教育の場。 目的は人間育成です。 可愛い子には旅をさせろ、ですね」 と、5年ほど前から始めたそうだ。

 ほかにも、キャプテン中谷香保(2年)が 「艇庫近くの広場でタグラグビーをやることもある」 と話すように、かなり独特である。

 独特で言えば、男子部には”トレイルラン”がある。 山岳を走る練習だ。 キャプテン北村仁太(4年)によれば 「主に冬場ですが、朝8時から7時間くらいかけて25㎞以上の山道コースを走る」 とか。 高島高校出身の橋本昌樹(3年)は 「道幅15㎝ほど、隣は崖っぷち的な場所もある。 高い所が苦手な先輩が動けなくなったこともある(笑)」と過酷さを楽しそうに語る。 背中や太ももの裏など体の裏側の筋力強化を狙った練習だが、それ以上にメンタルが鍛えられそうだ。

 5月の全日本軽量級選手権の舵手なしクォドルプル決勝では、ラスト500mから追い上げて2年ぶりに同種目で優勝した。 メンタルの強さが出たレースだったと言える。 優勝クルーは北村と橋本、そして瀬田工業高校出身の川端章太(3年)とルーキー野々下凌央(1年)。 一丸で目標に向かう 「和衷協同」 をスローガンにつかんだ栄冠だが、普段は川端が 「(高校の後輩の)野々下にはとにかく負けたくない」 とライバル心をむき出しにする。 独特の練習と仲良しこよしではない反骨心、これが自主性の根底にあるから龍大は強い。

龍谷大学端艇部


Team Profile/明治28(1895)年創部。部員約45名(男子26人、女子14人、マネジャー数人)大正時代から滋賀の瀬田川を拠点に活動。1950年の第3回朝日レガッタのフォアで優勝。1970年の第23回大会ではエイトで優勝など数々の好成績を残してきた。平成元年から女子が創部され、1991年~94年には全日本インカレ(フォア)4連覇の偉業も。2018年は全日本軽量級選手権(舵手なしクォドルプル)で2年ぶりに優勝。

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