2023.01.05

男女ともに“初優勝”となった今年。 12月の全中駅伝でも快走に期待。信楽中学校(男子) 甲西北中学校(女子)

信楽は〝三羽烏〞が力走

11月18日に希望が丘文化公園で行われた「第73回 滋賀県中学校駅伝競走大会」は
男子が信楽、女子は甲西北がともに初優勝した。 

信楽は3区の黒田一耀(3年)が22人抜きで3位に浮上すると、4区の中野誉一(2年)が力強い走りでトップへ。5区で3位に後退したものの、6区でアンカーの今井悠貴(2年)が1位に返り咲いてゴールテープを切った。 
今井は「10月くらいから4㎞のペース走で体力を強化してきた。最後のトラックで後ろを振り向くと2位の選手に疲れが見えたので、勝てると思った」と振り返る。

4区でトップに躍り出た中野は「メンバーそれぞれの意見が異なり、雰囲気が悪い時期もあった。ブロック予選3位に終わり、みんながチームのために走る意識を持った。それが今回の優勝につながったと思う」と勝因を口にした。
3区の黒田、4区の中野、6区の今井は区間賞の見事な走り。この〝三羽烏〞を軸に、信楽が12月の全国大会でどんな走りを見せるか楽しみだ。

狙い通り〞のタスキリレー

女子は、5区の福本真生(2年)がアンカー勝負を制して甲西北が初優勝を飾った。
監督の飯沼憂伍先生は「トップとの差を30秒以内で福本につなぐ。それができれば勝機はあると考えていました」と今回のレースプランを明かした。

甲西北は1区の伊地智彩(1年)が12位でタスキをつなぐと、2区の西川理子(2年)が区間2位の走りで5位に浮上。そして3区の吉岡由愛(3年)と4区の林田杏(2年)が3位をキープし、アンカーの福本へとつないだ。この時点でトップ水口東との差は21秒。〝30秒以内〞というレースプランをいい形で実現していた。 
そして福本が期待通りの走りをみせて頂点に立った。 

福本は「大会に向けて400mのインターバル走でスピードを磨いてきた。みんなが3位で私にタスキをつないでくれたので、絶対にトップで帰って来ようと思って頑張りました」と話す。

チームスポーツである駅伝の醍醐味を、存分に味わえる甲西北の快走だった。

優勝した信楽と甲西北、そして2位(開催地枠)の甲賀(男子)と水口東(女子)を合わせた4校は12月18日に同会場で行われる第30回全国中学駅伝に出場する。

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