2020.10.09

【準優勝】水口東高校 初の決勝。歴史創る。[高校野球]

夏の甲子園の中止に伴い、夏の滋賀県大会も中止に。
代替大会として行われたのが今大会だった。
加盟53校(出場49チーム)が目指したのは湖国の頂点。
中止発表から再びモチベーションを高める難しさ、
短い準備期間など例年にはない困難と向き合いながら、
それでも彼らは白球を追った。

[準優勝] 水口東高校
初の決勝。歴史創る。

公立でも…。希望を見せた準V
初の決勝進出へ導いた水口東の村田潤平監督は「人はこんなに成長できるのか」と目を潤ませた。決勝は緊張で思うような試合ができなかったものの、準々決勝では彦根東にサヨナラ勝ちし、準決勝の綾羽戦では2-0の接戦を制した。試合を重ねる毎にたくましくなる選手たちを誇りに思った。

水口東は村田監督が就任した2016年から力をつけ始めた。地域を挙げて盛り上げ、有望選手の流出も減った。今年の3年生は2017年の夏ベスト4の活躍を見て水口東を選んだ地元っ子たち。初の決勝進出は奇跡ではなく、しっかりと歴史を積み上げてきた結果だった。

当然、目指したのは甲子園。それが中止になり、今回の独自大会にどう向き合うかを徹底的に話し合ったと主将の福井圭(3年)は言う。
「本気で優勝をめざしたい、野球を楽しみたいなど意見が分かれた。最終的に〝水口東らしさ〞とは何かという話になり、〝勝利にこだわること〞という結論になりました」
結果的にスタメンなどから外れる3年生も出てきたが、それでも部は一丸で勝利を目指した。「人はこんなに成長できるのか」。村田監督がそう述懐したのは、試合に出た選手たちだけの話ではなかった。

創部初の決勝マウンドに立ったエース・大橋廉(3年)

決勝2安打・長昂汰(3年)

正捕手としてチームを支えた松本大輝(3年)

主将・福井圭(3年)

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