2020.12.04

『自分史part3』 本田ルーカス剛史

『自分史part3』

こんにちは!
木下アカデミー所属でフィギュアスケートをしている、本田ルーカス剛史です!

Part3も、前号の続きになりますが、「小6〜中1頃のノービスA」というカテゴリーについて書きたいと思います!

Part1はこちら! → https://lakesmagazine.jp/2020/09/29/lav0056/
Part2はこちら! → https://lakesmagazine.jp/2020/10/30/lav0068/

〜小学6年生〜

小6は僕の今のところのスケート人生で一番純粋に楽しんで演技をしていた頃だったと思います(笑)
曲は「Sing Sing Sing」でした。今でも1番お気に入りのプログラムです。

そしてこの年も野辺山合宿へ参加することができ(詳しくはpart2!)、一つ年上の選手達と一緒でした。3回転ジャンプを跳べる選手も多く、当時僕は2回転半までのジャンプしか跳べていなかったので、ジャンプ以外の部分でアピールして何かしら評価してもらえるように頑張りました。
年上の選手もいる中ジャンプが苦手な自分が推薦選手に選んでもらえるとは思っていなかったのですが、発表の時に僕の名前がありとてもびっくりでうれしかったです。

そのことは自信になり、自分の好きな表現の部分をとにかくアピールし、評価してもらえて高難度なジャンプは持っていない中、高い得点を獲得することができました。

〜全日本ノービス選手権@関西大学アイスアリーナ(大阪)〜

その年の全日本ノービス選手権では、上位の選手が3回転のジャンプを跳ぶ中で5位に食い込むことができとても自信になりました。
しかし、技術的に足りなかったようで、全日本ノービスからの全日本ジュニアへの推薦は4位まででした。
自分の頭の上を切られたようで悔しい気持ちもありました。

「来年は必ず表彰台でメダルを獲ってやる」と奮起します。

〜中学1年生〜

全日本ノービスでの悔しさもあり3回転のジャンプの習得に向け猛練習しました。
しかし、ジャンプの感覚を掴むのが苦手な僕にはかなり時間が掛かりました。
3回転の回転不足で着氷することはできましたが、なかなかきっちり回り切って着氷することができませんでした。

回転不足で着氷することは本来あるべき方向に逆らって着氷するため、体に負担がかかります。
それを何度も繰り返しているうちに、僕は腰痛を覚えるようになりました。最初、それまで怪我や故障をあまりしたことがなかった僕はは気のせいだと思っていました。しかし程なくして、少し屈んだり着地の衝撃でも痛くなったりと、痛みが増して来てしまいました(その時は今でも腰痛と付き合う日々が続くとは思いもしませんでした)。

〜最後の野辺山合宿〜

ノービス選手権は中1までなので最後の野辺山合宿です。
これまで2年続けて推薦選手となり今年も選んでもらいたい気持ちはありました。しかし3回転ジャンプの習得がまだだったこともあり、その年は希望が薄いとも思っていました。
氷上の特別講師としてステファンランビエール先生が来ていて、スケーティングやスピンなどをとても評価してもらえ、その年も推薦選手に選ばれることができました。
そして、その年は特別にステファンコーチが主催する、スイスでの合宿へ男女一人ずつ招待されることになっていました。
僕はなんと、それにも選んでもらう事ができました。

とても嬉しく、野辺山合宿が終わった瞬間からワクワクしていました。
スイスの合宿では色々な経験ができ、新しい練習方法や表現のレッスン、様々な国の選手との練習で、楽しくて勉強になり今でも貴重な1週間になりました。

〜全日本ノービス選手権@ダイドードリンコアイスアリーナ(東京)〜

合宿で学んできたルーカスという子はどんな選手なんだろう、と周りも期待半分のそんな目で見ていたと思います。
しかし、腰痛もまだ治っていなかった事や、まだまだ3回転ジャンプの習得ができていなかった僕は、前年よりも順位を落として9位という結果に終わってしまいました。

自分に対して残念な気持ちが強く残る試合となってしまいました。

〜初の全中@ビッグハット(長野)〜

そこから切り替え、10月な終わった全日本ノービスでしたが、年明けには何とか初めて3回転のジャンプを習得することができました。
2月初旬の全中の初成功に向け、練習に燃えていました。しかし、全中の出発の3日前に今度は膝を痛めてしまい、ジャンプの感覚が無くなってしまいました…
そのまま長野入りをしてしまい、案の定、トリプルジャンプは跳べず、また悔しい気持ちで終わってしまった試合でした。
8位までが入賞で、僕は9位となってしまいました。3回転が跳べていれば…と2年続けて悔しい思いをして終わったシーズンとなりました。

ただ、その試合ではジャンプの感覚も無くなっていたこともあり、逆に開き直って「自分の好きな表現をアピールしよう」と楽しんでできた試合でもありました。
結果は悪かったですが、試合が終わってみて、清々しい気持ちで前向きにシーズンを終えられたと思っています。

Part3 fin...!

今回もまた長くなってしまいました!
ゆっくり読んでいただけると嬉しいです。
次号ではノービスを卒業し、ジュニアデビュー以降の事を書きたいと思います!

お楽しみに!

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