2019.03.16
【3/16 滋賀47-103富山】クラブ史上2番目の低得点、緩み出た大敗
滋賀レイクスターズは16日、アウェーの富山市総合体育館で中地区の富山グラウジーズと対戦し、47-103で大敗した。滋賀の連勝は3でストップ。ライジングゼファー福岡とレバンガ北海道も敗れたため西地区5位、全体16位には変わらない。B1残留プレーオフ出場圏争いでは、15位の横浜ビー・コルセアーズが勝利し、圏外の14位、秋田ノーザンハピネッツは敗れた。
滋賀は1Qの5分過ぎあたりから得点が止まり、徐々に点差を広げられた。狩野祐介が2Qのオフィシャルタイムアウトまでに3本の3Pシュートを決めたが、直後にアレン・ダーラムがワンプレーで2つのテクニカルファールを取られて一発退場。頼りのリバウンダーを失うとディフェンスがまったく機能しなくなり、全4Qでダブルスコアをつけられる屈辱的な大敗を喫した。47得点は昨シーズンの開幕2戦目、横浜戦の45得点に次ぐクラブ史上2番目に少ない得点数だった。
ビハインドの展開でのダーラムの一発退場で勝負は決まった。現状のBリーグのレギュレーションでは、試合序盤にけがや退場で外国籍選手を欠いてしまうと、盛り返すことは難しい。だが、それだけで終わらせてはいけない課題もぼろぼろと露見した敗戦となった。
試合開始から5分は五分五分のスタート。早々に狩野の3Pが決まり、ジョシュア・スミスにも自由を与えないなど、明るい兆しも見えた。だが、残り4:56の狩野のスリーから得点はストップし、逆に12点を連続で奪われた。PGを宇都から阿部に代えてきた相手の変化に対応できず、次々と相手に得点を許した。一方、滋賀は前節同様1Qからオフェンスリバウンドを積極的に狙い、FG試投数は19-19と対等だったが、成功率は21.1%-57.9%と大差がついた。
前半からイージーなシュートを外したり、ファンブルでのターンオーバーも目立っていた。後半は最近の出場時間が長かったヘンリー・ウォーカーや狩野、高橋耕陽を温存するような形になったが、15:33のみの出場にとどまったダーラムが最終的なスコアリーダーでは流れを呼ぶことはできなかった。
「残念ながら3連勝で浮ついた気持ちが出た。今日の試合に集中できていなかった」と嘆息したショーン・デニスHC。狩野も「出だしからチームのルール通りのディフェンスができていなかったことがすべて」とにじみ出ていた“緩み”を猛省した。3試合できていたバスケットは完全になりを潜め、これ以上ないほど叩きのめされた。ここで目を覚まさなければ先はない。この1敗があったから成長できたと言えるように、ねじを巻きなおさねばならない。