2019.05.13
【競泳】大津イトマン/平野小学校 西村音那
「スピードに優れ、4泳法すべて完成された泳ぎ。 すでに大人のようなフォームです」 と大津イトマンの指導者たちは口をそろえる。 今年3月のJOCジュニアオリンピックカップ春季大会で、金メダル2つ( 50mバタフライ、50m背泳ぎ)と銀メダル1つ(50m自由形)を獲得した西村音那(平野小5年)の話である。
日本人の父とロシア人の母を持つ西村は、自分の強みについて 「肩幅が広いので、水をいっぱいつかめるのかな?」 と話す。 ハーフ選手独特の骨格が有利に働いている部分もあるとは思われる。 だが、彼女の最大の強みは水をつかむセンス、いわゆる”水感”だ。
大津イトマンの濱田和哉所長は「30年以上コーチをしてきました。オリンピック選手の泳ぎも間近でみてきましたが、のんなちゃん(西村)の水感は彼ら彼女らに匹敵すると思います」 と評す。
その天性の水感は、生後7ヶ月という早い時期から水泳をはじめたことで可能性を広げたと思われる。 加えて、「ずっと水に浮いていないといけないのでキツイ。 だから好きじゃない」(西村)と言いながらも、水感を磨くためのスカーリングという練習を繰り返してきた賜物でもある。 指導するコーチによると、泣きながらでもハードな練習を乗り越える精神力の強さが魅力でもあるそうだ。
将来の目標は 「オリンピックでメダルを取ること」。 大津生まれ大津イトマン育ちの西村のシンデレラストーリーは、ここからさらに加速していくに違いない。
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西村 音那
大津イトマン/平野小学校
Profile/にしむら・のんな。2008年5月8日生まれ、大津市出身。平野小学校5年。生後7ヶ月から大津イトマンで水泳をはじめ、小学2年から選手コースへ。イトマン招待レースでは50mバタフライ、50m自由形(小学3・4年の部)で2冠を達成するなど頭角を現す。今年3月下旬の「第41回JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会」では、滋賀初のメダル3つ獲得という快挙も。憧れは池江璃花子(日本大学)。