2025.12.18

男子第76回・女子第43回 滋賀県高等学校駅伝競走大会

ジャグリングで集中力UP

 全国高校駅伝( 12月21日)の出場権をかけた滋賀県予選は、男子が滋賀学園、女子は比叡山がそれぞれ頂点に立った。

 3年ぶり16回目の優勝を果たした滋賀学園は、大河亨監督が「こんなレース見たことない」と話した通りドラマチックな展開だった。

 1区・谷 隆誠(2年)がまさかの9位でタスキをつなぐと、2区・田島主税(3年)が区間新の8分37秒の力走で3位まで盛り返す。さらに4区ではインターハイ1500mで7位の実力者・伊勢村羚太(3年)が2位に順位を上げた。

 そして6区・上仮屋雄梧(2年)が1位に立つと、7区・佐藤煉(2年)がトップの座を譲らずにフィニッシュ。9位からの大逆転劇で3年ぶりの都大路行きを決めた。

 4区を走ったキャプテン伊勢村は「2年間、悔しい思いをしてきた。リベンジできてほっとしている」と安堵の表情を浮かべた。滋賀学園の名物トレーニングを尋ねると「ジャグリング」というキーワードが飛び出した。

「今年4月から練習前などにテニスボール3つで1000回ほどジャグリングをしてきました。集中力を高めるためです。今日は全員が最後まで集中を切らさずに戦えたと思いますし、少しはジャグリング効果が出たのかもしれません」

 都大路では県記録更新(2時間4分35秒)を狙う。

明るさMAXで頂点に

 13年連続15回目の優勝を飾った比叡山は、5区すべてで区間賞という圧巻のレースを見せた。

 1区・里内香音(2年)が2位に30秒近い差をつけると、2区・藤田琉里(1年)、3区・浅井笙子(3年)も力強い走りを見せてリードを広げた。そして4区・網治美空(3年)、アンカー加藤祐希(2年)へとつないで1時間13分18秒でゴール。2位・草津東に2分近い差をつけて頂点に立った。

 キャプテンの網治は「とにかく明るい雰囲気作りを心がけてきた。坂道を使った苦しい練習や3泊4日で100㎞を走った合宿も、みんなで明るく乗り越えてきました」

 都大路の目標は過去最高順位の20位以内。滋賀の絶対女王が新たな歴史に挑戦する。

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