2019.04.05

[バドミントン] ラナーアップ

草津市のバドミントンクラブ「ラナーアップ」 が、昨年6月のダイハツ小学生ABCバドミントン大会滋賀県予選で脚光を浴びた。 小学3・4年生のBグループで男女ペア優勝を果たしたからである。

 その1人で、現在もクラブに所属している小林茉央(瀬田東小5年)は、その後に行われた全国大会でベスト32に進出。 「小学2年生の時は全国ベスト16だったのでちょっと悔しかったけれど、全国では色々なタイプの選手と対戦できてすごく楽しかった。 今年も全国大会に出て、今度は優勝したい」 と目を輝かせた。

 12年前に誕生したラナーアップはもともと中学生が対象だった。滋賀県小学生バドミントン連盟強化部副部長も務める掘勝義コーチは 「中学にバドミントン部がない学校もあって、その受け皿として始めた。 でも、小学生は入れないのかと問い合わせもあって…」 小・中学生のクラブチームになったという。

 指導方針は5年・10年後を見すえた育成。 その考えもあって、練習の約半分は、股関節の可動域を広げるストレッチやアジリティ(俊敏性)向上のトレーニングといったベースアップに費やされる。

 その中で〝名物〞的な練習がシャトル・リフティングだ。 しっかりと落下地点に入ってシャトルを蹴り上げることで、バドミントンに求められる空間認知力を高めようというのが狙い。

 昨年、県ベスト4に入った芝入蒼空(老上西小6年)はシャトル・リフティングの効果をこう話す。
 「シャトルが当たる(靴の)場所がズレると、うまく上がらない。 バドミントンでも正しい位置に入って打たないとうまく返せない。 正しく、素早く落下地点に入る感覚は、このリフティング練習で養えられた部分もあると思います」

 もちろん、リフティングの上達がすぐにバドミントンの結果につながるとは限らない。 だが、この積み重ねがやがて将来に花開くと信じて、ラナーアップは週3回の練習を続けている。


ラナーアップ
Team Profile/約12年前に創設。メンバーは小・中学生を合わせて15人ほど。草津を拠点に練習は週3回。昨年6月に開催された「第19回ダイハツ小学生ABCバドミントン大会」滋賀県予選ではBグループで優勝者を輩出した。



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