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2019.03.08

原口元気の育て方。 親のメンタルブロックを外す。

指導者として、ボランティアとして、親として…。
スポーツは選手だけではなく、支える人たちの助けがあって初めて成立するもの。
連載[SOS]では、そんな縁の下の力持ちにスポットを当てていきます。

滋賀との意外なつながり
 「滋賀には頭が上がらない」 と、2人は笑った。 サッカー日本代表・原口元気(独・ハノーファー96)の両親である。

 約9年前に母・玲子さんが難病を患い、滋賀で手術を受けたという。 それ以降、年に1度はMRI検査を受けに埼玉からやってくる。父・一(はじめ)さんは 「滋賀で再手術していなかったら(玲子さんの命は)危なかった」 と話す。 玲子さんは 「私の出会った滋賀の方々はみんな優しくて、だから滋賀も大好きです」 と笑う。

 今回、そのMRI検査のタイミングでお話をうかがうことができた。 聞きたかったのは、原口元気をどうやって育てたのかである。

”元気”が過ぎる次男坊
 「原口元気」 をネット検索すれば、昨年のFIFAワールドカップロシア大会で活躍し、今年のアジアカップで準優勝に貢献したなど多くの功績が出てくる。 さらにスクロールすれば、幼稚園児の頃に小学3年生をドルブルで抜いていたとか、全日本少年サッカー大会で優勝など”神童ぶり”もごろごろ。

 逆に小学生時代の通信簿に 「暴れん坊」 「すぐ人に手を出す」 と書かれたとか、浦和レッズのチームメイトを怪我させた、監督に異議申し立てをしたといったお騒がせ記事も出てくる。

 獣医である母・玲子さんは「元気が子どもの頃、ママ友たちから”(皮肉まじりに)犬のしつけはできるんですね”とか、よく言われていました(笑)」 と振り返る。

 ちょっと”元気”過ぎる子ども時代だったようだ。

周りの目を気にしない
元気少年を育てる際に、2人が気をつけたポイントが2つある。

 1つは多くの居場所を作ることだと、母・玲子さんは話す。
 「兄の嵩玄(しゅうと)も、妹の野恵瑠(のえる)もそうですが、学校以外の居場所を作るように心がけました。 元気で言えば、サッカークラブや家庭など。楽しくて、自分が輝ける場所をいくつか作っておけば、何か嫌なことがあっても、どこかの場所で気持ちをリセットできますからね」

 2つ目は、親が限界を作らないことだと、父・一さんは言う。
 「元気の場合はヤンチャが彼の特長でもあるので、周りから壊されないよう守らないといけないと思っていました。 しかし、何か問題を起こすと、やっぱり周りの目は気になる。 でも、この人(隣の玲子さん)が”天然”で助かったというか、周りを気にしない性格だったので、自分もだんだん気にならなくなりました(笑)。大事なのは、親が自分でメンタルブロックをかけないことです。 子どもは親を見て育つわけですし、親が周りの目を気にしてビクビクしていると、子どもにも伝わります。私も経験しているのでわかりますが、最初はなかなか難しいと思います(笑)。 でも、自分に自信をもって、子どもと向き合ってほしいです」

 肝っ玉かぁちゃんではないが、親はでんと構えるくらいがちょうどいいのかもしれない。

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