2025.01.01

2年連続でペア優勝。比叡山が都大路へ

2024 滋賀県高校駅伝競走大会

 12月22日に「全国高校駅伝」(男子第75回、女子第36回。たけびしスタジアム京都発着)が開催される。その滋賀県代表校を決める「2024滋賀県高校駅伝競走大会」(11月3日)は2年連続で比叡山高校が男女ペア優勝を果たした。

 当日の希望が丘文化公園特設コースは少し汗ばむ陽気となった。混成を含めて18チームが参加した男子は、比叡山が4区(秦 斗真1年)でトップに立つとそのまま1位をキープしてアンカーの海老原 光(3年)へ。そのまま首位の座を譲らず2年連続10回目の優勝を果たした。

 7区区間賞の走りを見せた海老原は「大会前に僕も含めて4人ほどケガ人が出た。その中でみんながしっかりとこの日に合わせることができた」と喜びを噛みしめた。苦難を越えた末の連覇だった。
 
 10チームが参加した女子は、比叡山が盤石のタスキリレーで12年連続14回目の優勝を果たした。全5区のうち3区間で区間賞を獲得する強さを見せたが、個人として3年連続の区間賞を果たした山中彩愛(3年)は「チームとして1時間12秒台をめざしていたのでタイム的には悔しい」と振り返る。

 また、4区区間賞の松岡陽花(3年)も「春にケガをして夏に復帰したけれど、体力が落ちていた。秋頃にやっとタイムが上がってきたのですが、まだまだだと思います。都大路までにもう一度しっかり上げていきたい」と素直には喜べない様子。この意識の高さが比叡山の強さの秘密かもしれない。

 だが、その松岡からタスキを受けたアンカーの肥後彩羽(3年)は目に熱いものを浮かべた。

 「夏合宿でケガをして焦る気持ちもあった。家族の支えもあって、なんとか大会に間に合った。2位と1分30秒くらいの差をつけてタスキを受け、松岡には背中を押してもらったと思う。全国は区間15位以内をめざし、もっとチームに貢献できるように準備したい」

 女子の県勢最高は22位。山中・松岡・肥後の3年生トリオを軸に、最高順位の更新をめざす。

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