滋賀勢が躍動する

今回の日本インカレで最も滋賀勢の活躍が目立ったのは女子短距離かもしれない。女子100mでは壹岐あいこ（立命館大学）と下村日向子（甲南大学）がエントリー。

近江兄弟社高校出身の下村は準決勝に駒を進めている。そして南郷中学校卒の壹岐は8位入賞。

壹岐は「大学として総合優勝を狙っていた中で、結果が残せず悔しいです。個人としても準決勝でケガをしたことが残念です」と振り返る。

ケガの影響もあって女子200mは予選敗退。大学最後の日本インカレは悔しい大会となった。

その女子200mで台頭したのが奥野由萌（甲南大学）と安達茉鈴（園田学園女子大学）だった。

共に決勝に進出し、奥野が5位入賞、安達が8位入賞を果たしている。

レース後、彦根翔西館高校出身の奥野は

「リレーでミスして落ち込んでいたのですが、気持ちを切り替えて200mに挑めた。でも、表彰台を狙っていたので5位は悔しい。（滋賀の先輩）安達選手の圧力に負けず走れたのは収穫かもです」と振り返った。

その安達（粟津中学校卒）は今回、日本インカレで初めて400mにエントリーした。
しかも、決勝では１位とわずか0・03秒差の2位入賞。うれしさと悔しさを滲ませながら囲み取材に応じた。

「まず自己ベストの53・65秒を出せたことはうれしいです。それまでの自己ベストは京都橘高校の時に出した54・55秒です。でも、もう少しで優勝だったと思うとやっぱり悔しいですね」

来年は表彰台の中央を狙うつもりだ。