2022.11.14

全国大会への切符をかけて激突。 滋賀県代表決定戦は立守に軍配。立命館守山高校

関西大会は11月13日開幕

 関東と関西のチャンピオンが高校アメフトの日本一をかけて戦うクリスマスボウル( 12月11日/兵庫・王子スタジアム)。その大舞台へ向けた全国大会(関西大会)が11月13日に幕を開ける。
 滋賀からは9月25日の滋賀県大会決勝を制した立命館守山高校が滋賀1位として出場。
敗れた長浜北高校は滋賀と京都の2位が激突するプレーオフ( 10月23日)を戦い、勝てば京滋第3代表として関西大会への切符を手にする。
 いずれにしても、滋賀県勢初のクリスマスボウル出場をめざす戦いはここからが本番だ。


〝圧倒〞でリベンジに成功

 立命館守山にとって今回の決勝は昨年のリベンジマッチだった。
キャプテンの井上翔太朗(3年)は「昨年は長浜北に敗れて悔しい思いをした。
今回は勝利だけではなく〝圧倒して勝つ〞という強い想いで挑みました」と話す。

 その気持ちは試合序盤からプレーに現れた。
キックオフリターンを試みる長浜北に対して、立命館守山のディフェンスラインが鋭く襲い掛かる。
得点が入るエンドゾーンまで20ヤード付近という好位置で相手を捕まえ、その後に続く長浜北の攻撃を阻止。
いい流れを作った中で、第1Q残り7分38秒には久保井柊(2年)が先制タッチダウン(TD)を決めた。

同じような展開から、残り5分29秒には山﨑涼介(3年)が2つ目のTDを成功させる。
長浜北の中谷優志監督は試合後にこう振り返っている。
「1Q序盤で立命館守山のディフェンスにやられた。そこから2つTDを決められて流れを持っていかれた。
敗因はそこだと思います」

相手の戦意を削ぐ貴重な2つ目のTDを決めた山﨑は
「決勝直前にケガから復帰した。チームのみんながうまくブロックしてくれたおかげでTDできた」と話す。

その後も山口甚一朗(3年)、土本優歌(2年)、金山晃翔(1年)らがTDを決め、
各Qで加点した立命館守山がスコア38│6の圧勝で昨年のリベンジに成功した。

八反和之監督は「昨年はいい選手が揃っていたにも関わらず、チームとしてまとまりがなく
関西大会出場逃した。例年は選手たちの話し合いでキャプテンを決めるが、今年は私が井上を指名しました。
うまくいかいことも多々あったけれど、よくチームをまとめてくれました」と振り返った。
 
関西大会の初戦は、強敵・兵庫県1位が相手。
その難関を突破してもトップチームとの対戦が続いていく。
キャプテン井上は「関西大会まで約1ヶ月。今日の試合で出た課題を修正しながら、
もっと成長して大会に挑みたい」と、勝って兜の緒を締めた。

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