2018.08.04

[空手道]玉川高校 空手道部

6年ぶりに男女ペアでインハイ出場。男子は滋賀県勢初の”1勝”を狙う。

「ファイトー 」 「シャー 」。
威勢のいい掛け声が蒸し暑い道場に響く。”覇気”を重んじる玉川高校空手道部の練習は常に全力だ。 高校から競技を始めた選手が多いなか、6年ぶりに男女ペアでインターハイ(団体組手)出場を決められたのは、この覇気のおかげだ。

3年連続インハイ出場となる男子の主将・村上龍太郎(3年)は 「高校から空手を始めた。だから、 経験者の後輩に意見を求めることもある。 そうやって頑張ってきた結果が3年連続出場につながったと思う。 個人としては高校最後のインハイなので、ぜひ県勢初の1勝を成し遂げたい」 と話す。

滋賀県予選の決勝では、安曇川をストレートで下した。 その勢いを本大会へつなげたいところだ。

一方の女子は苦労して全国切符をつかんだ。 主将・江波生吹(3年)は 「ずっと勝てなかった守山に昨年の秋に勝つことができ、希望の光が見えた気がした。 でも、県予選決勝では守山に1-2でリードされる苦しい展開に。 でも、そこから2つ勝って逆転優勝できた。 あの時は、うれしくて涙が止まりませんでした」 と振り返る。

対照的な勝ち方で全国切符を手にした男女だが、奥田平顧問はお互い支え合ってきた結果がペア出場につながったと見ている。
「いつも一緒に行動しますから、男子は女子の悔しさも理解していたと思います。 だから、自主的に男子は自分たちのいい部分を女子に伝えてサポートしていました。 そういう一体感が今回のペア出場を呼び込んだのだと思います」

インハイ本番は本誌発行日の8月4日から岐阜で行われる。 次はどんなドラマを湖国に届けてくれるのか。 楽しみに待ちたい。

玉川高校 空手道部


Team Profile /部員27名(男子:3年3人、2年4人、1年4人。女子:3年7人、2年7人、1年2人)。男子は3年連続でインターハイ(団体組手)に出場、男女揃っての出場は6年ぶり。合言葉は「常に覇気を持ち、最強の人から最高の人へ」。

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