2021.02.26

“負けて泣くより勝って泣こ!” 激戦を勝ち抜き、県大会初優勝。瀬田東スポーツ少年団 ジュニアバレーボール部

11月23日に行われた「2020年滋賀県小学生バレーボール秋季大会 滋賀中央大会」で、瀬田東スポーツ少年団ジュニアバレーボール部が悲願の初優勝を果たした。

試合後、キャプテン廣瀬由紀那(田上小学校6年)はうれしさのあまり涙が溢れてきたという。

「キャプテンとしてどう動いていいかわからず監督に相談したこともありました。練習が苦しい時もあったけれど、それをみんなで乗り越えて瀬田東として初優勝ができた。最後の礼の時には、うれしさがこみ上げてきました」

県大会の山場は準決勝の蒲生戦だった。第1セットを21-19で先取した瀬田東だったが、続く第2セットは18-21で相手に奪われた。そして運命の最終セットは15-13という僅差だった。

チームを率いて8年目の今井憲一監督は「蒲生さんには練習試合で7割負けていました。今回は相手のミスに助けられた部分もありますが、選手たちが最後まで集中を切らさなかったから勝てたとも思います。負けて泣くより勝って泣こう!とみんなには伝えてきました。三津浜さんとの決勝もその言葉通りになって、私自身も勝って泣くことができました。みんなのおかげです」と、選手たちをたたえた。

エース杉山綺咲(田上小学校6年)は、勝って泣けた要因にチームの〝明るさ〞を挙げる。

「ボールレシーブを1人で5分以上も続けるワンマンという練習があります。ほんとに苦しい。でも、そういう練習もみんなが明るいから乗り越えられました。今大会は蒲生や三津浜など強いチームと当たって厳しかったけれど優勝できた。やっぱりチームが明るかったからだと思います」

本当なら、この優勝によって瀬田東は近畿選手権に出場する予定だった。だが、新型コロナウイルスの影響で大会が中止に。残念な気持ちもあるが、キャプテン廣瀬は「近畿がなくなったことよりも、初優勝のうれしさの方が大きいので…」と笑顔を見せた。エース杉山が言うように、今年のチームは〝明るさ〞が大きな武器だったのかもしれない。

瀬田東スポーツ少年団ジュニアバレーボール部

部員19人。平日週2回練習、土・日・祝は練習試合ほか。県大会出場20回以上。近畿選手権出場2回。2020年滋賀県小学生バ レーボール秋季大会 滋賀中央大会優勝。3年前に部員不足となり、期間限定で瀬田東と田上の合併チームとして活動している。

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