2020.02.21
[サッカー]びわこ成蹊スポーツ大学サッカー部
青山景昌・忽那喬司・井上直輝・田中勘太・糸原紘史郎
同シーズン5名のJリーガー誕生。3月の開幕に向け、決意を語る。
びわこ成蹊スポーツ大学サッカー部から5人のJリーガーが誕生する。同シーズンに5名をJクラブへ送り出すのは、創部以来初の快挙。1月7日に行われた合同記者会見は、大いに湧いた。
2019シーズンのびわこ成蹊スポーツ大学は、6月の関西選手権で初優勝を飾り、全日本インカレに2年ぶり4回目の出場を果たすなど躍進した。今回のJクラブ加入内定を手にしたのは、その中心選手たち。チームをまとめたキャプテンの井上直輝はJ3ブラウブリッツ秋田へ。
「ここからがスタートだと思っている。満足したら終わり。ブラウブリッツ秋田をJ2へ昇格させられるように、FW として得点を重ねていきたい」と、気を引き締めた。
大学2年から背番号10を背負ってきたFW青山景昌は、ユニークな表現でプロへの覚悟を示した。「最初に大学で10番を背負った時、先輩に”お前が10番かよ!!”と言われた。その先輩の想いもあって、1つ1つのプレーをしっかりやらないといけないという自覚と責任感が生まれた」。J3福島ユナイテッドFCでもエースとして活躍できるか。ここからが勝負だ。
また、”びわこの守護神”の座を争ったGK田中勘太(J3カターレ富山)とGK糸原紘史郎(J3ガイナーレ鳥取)がそれぞれJの舞台へ。田中が「カターレ富山をJ2、J1へ昇格させるために命を捧げる」と話せば、糸原は「大学では(正GKに)田中が君臨する中で、諦めずに粘り強くやってきた。ガイナーレ鳥取をJ1の舞台に立てるビッグクラブにしていきたい」と、ここでもライバル心をのぞかせた。奇しくも3月の開幕戦で両クラブが激突するからおもしろい。
そしてJ2愛媛FCに加入する忽那喬司は、うれしい地元復帰となった。
「(愛媛FC下部組織出身の)自分が育ったクラブでプロの舞台に立てることをうれしく思う。愛媛FCのユース(U-18)からトップチームに上がるという目標は叶わなかったけれど、あきらめずに大学でサッカーを続けてきて、もう一度、愛媛FCでプレーできる。その喜びを全力プレーで表現したい」
”びわこ”からプロへ。5人の挑戦にエールを送りたい。