2018.01.06
[陸上]東近江市立船岡中学校 安原海晴
湖国の中学長距離界に「期待の新星」現れる
大会新を続々更新
11月に行われた県の中学校駅伝大会で1区の区間記録を塗り替えたのは、船岡中学校1年の安原海晴だった。 2・3年生に混じってのレースで、2km地点あたりから一気にスパートをかけ、他をよせつけない圧倒的な力を見せつけた。
実は安原、2017年の春・夏・秋の中学校総体陸上(1500m)で、1年生の大会レコードをすべて塗り替え優勝している。中学校通信陸上や近畿中学校陸上大会でも優勝し、湖国の陸上界に華々しいデビューを飾った。
これだけの結果を残した2017年を振り返って、「ジュニアオリンピックで勝てなかったのが心残り」 と話すあたりからは、その大物ぶりがうかがえる。
走ることは生活の一部
長距離選手だった両親の影響で、幼いころから家族のお出かけは地方のマラソン大会出場だったそう。 3歳上の兄の影響で、小学3年生から地元の陸上スポーツ少年団へ。 4年生になりレースへ出場するようになると、すぐさま頭角を現し、5・6年は県内で常に1位。 全国規模のレースでも優勝するなど、小学生の時からその存在感を発揮してきた。
一体、どれほど練習をしているのかと思い聞いてみると「 自主練はしなくて、家ではいつも本を読んでいます」と意外な答えが飛び出した。 学校の部活時間以外ほとんど練習はしていないとか。 部活も朝練はなく、放課後に短ければ30分ほどの練習。「 アップして外周走ったら下校時間です」 と笑う。
母親のかおりさんは 「もう少し練習したらと思うんですけどね」 と苦笑いしながらも、「兄は中学1年で成長痛に悩まされ思う存分走れなかったので、中学の間は楽しく、ケガなくやってくれればいいかなと思っています」 と話してくれた。
性格はマイペースな負けず嫌いなんだそう。 この先、ライバルとなる存在が現れれば、どこまで全力を出してくるのか、これからの伸びしろが非常に楽しみ。
「2年生になれば3年生と一緒のレースに出るので、そこでもトップをとりたい」と来年に向けての決意を話してくれた。
また都道府県対抗駅伝で、兄弟でタスキをリレーするのが当面の家族の目標だそう。 そちらにもぜひ期待したい。