2019.07.05

[剣道]彦根城南剣道部

憧れは県大会3連覇の”中学生”。追いつけ追い越せで上達目指す。


彦根城南剣道部の中学生剣士たちが、今年5月の 「第54回全国道場少年剣道大会」滋賀県予選を制し、大会3連覇を果たした。 7月30日の全国大会に向け、主将の青池玖瑠美(中学3年)は 「決勝の序盤は雲行きが怪しかったけれど、中堅、副将、大将がしっかり勝ってくれた。 3連覇を目標にしてきたのでほっとしました。 全国大会ではベスト16に入りたい」 と話す。

そんな強い先輩と同じ道場で技を磨く小学生たちにとって、中学生たちは身近なお手本であり、憧れでもある。 荻原歩大(小学6年)は「しっかり試合で結果を出すのはすごい。 3連覇は尊敬します。 でも、僕たちも負けてはいられない。 今度は僕たちが8月のびわこ錬成会で優勝したい」 と言う。

久米康之代表によると滋賀県は他府県と比べて道場連盟に加盟している道場が少ないという。 「特に中学生に部を設けている道場は少ない。 中学の部活は個人戦しかないので、団体戦をできる場を作りたいと思っています。 団体戦を戦う中で人間的に成長する部分はあると思いますから」。

剣道における”道場”は、野球やサッカーで例えるならクラブチームに近い。 特に小学生と中学生では、がらりと練習内容が変わるため、一緒の空間で練習することが大切になると久米代表は続ける。 「中学になると上下関係も意識しますし、練習は厳しくなります。小学生が心構えをする意味でも一緒に練習することは大切です」

もちろん、中学生にとってもメリットはある。 主将・青池は 「小学生に見られていると意識すると、自分たちの気が引き締まりますし、行動にも気をつけるようになる。 小学生のお手本になる気持ちでやることは自分たちにとっても大事なことだと思います」 と話す。

小・中お互いに高め合う環境が、彦根城南剣道部の強みのようだ。

彦根城南剣道部


Team Profile/1977年創設。部員は小学生16人、中学生8人。練習は週3日。1回2時間程度。主に技の練習を行う。中学生は7月30日に開催される「第54回全国道場少年剣道大会」に出場する。



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