2025.12.18
大応援に背中を押され6㎝も自己ベスト更新

青山詩音(大谷高校3年)は中学時代に走高跳で滋賀県1位になった。中1から本格的に競技を始めて3年足らず。急成長の理由について「柔軟性かな?」と笑った。
幼少期にアメリカで新体操と出会い、帰国後も続けていたという。その経験が陸上競技にも活かされているようだ。
「最初は短距離をやっていましたが、兄の影響で走高跳に転向しました。踏み込む力は強くないのですが、新体操で培った柔軟性を活かして割と最初からバーをクリアするのはうまかったと思います」
高校では「京都で一番」をめざしたが、目標は達成できなかった。とはいえ、近畿インターハイでは自己ベストを6㎝も更新。1㎝記録を伸ばすのが難しいとされる世界で、それは快挙と呼べる出来事だった。
「近畿インターハイはそれまでの自己ベスト1m56から試合が始まると聞いていました。つまり、自己ベストを更新しないと〝記録なし〞で終わってしまう。かなり厳しい条件でしたが、5本目に1m 62を跳ぶことができました」
その要因について、ともに練習に励んできた陸上部員たちの「大応援」を挙げる。
「大谷から近畿インターハイに出たのが私だけだったのもあって、多くの部員で応援に駆けつけてくれました。跳べたら歓声や拍手が起こったりしてすごくいい雰囲気を作ってくれました。ベストを更新できたのは応援のおかげです」
もちろん、この6㎝は3年間の努力にほかならない。同時に、副キャプテンとして部員から慕われた人望の6㎝でもある。

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青山 詩音
大谷高校
大津市出身。青山中学校から大谷高校へ。現在3年。中学時代は走高跳で滋賀県1位に。高校3年時には陸上競技部の副キャプテンを務めた。第60回京都府高等学校春季陸上競技大会 女子走高跳3位、第78回京都府高等学校陸上競技対校選手権大会 女子走高跳3位など。








