2023.07.01

それぞれが自分の役割を果たし〝全国交流大会〞で県勢初優勝。瀬田スポーツ少年団

日頃から全国優勝を意識

瀬田スポーツ少年団が今年3月下旬の「第45回全国スポーツ少年団剣道交流大会」(新潟)団体戦で優勝した。
この大会で滋賀県勢が全国制覇したのは初めて。

山中澄男師範は「予選では強豪の鹿児島と同組に入るなど厳しい戦いの連続でした。でも、団体戦の5名が自分の役割を自覚し、大将まで五分五分の試合運びを意識して戦うことができました。勝因はチームワークです」と喜びを噛み締めた。

次鋒の堀渕友乃(瀬田小5年※大会当時。以下同)は「日頃の練習から全国優勝を意識してきた。優勝できて本当にうれしかった」と笑顔を見せた。
一番の山場は準決勝の大阪戦だった。大将の塩谷棟梁(瀬田小6年)はこう振り返る。
「大将の僕が2本取らないと負けてしまう状況でした。その中で2本取れて、最後の代表戦にまで持ち込めたのはよかったです」。

準決勝突破「うっしゃ〜!」

代表戦はくじ引きで副将同士の一騎打ちに決まった。瀬田スポーツ少年団の副将は中西 凜(瀬田東小6年)。
「最初の副将戦では2本負けしていた。だから、代表戦を戦うと知らされた時は〝え〞って思った。でも、やるなら勝つしかないと思って戦いました」。
代表戦を戦うと決まった直後、中西はプレッシャーを感じて涙を流したという。
その精神状態から、返し胴での一本勝ち。決まった瞬間、中西は「うっしゃ〜!」と思ったそうだ。

決勝では愛媛に3│2で勝利した。
先鋒の平塚耕生(瀬田東小4年)は「準決勝の大阪戦では2本負けでうまく流れが作れなかった。
(塩谷)棟梁くんや(中西)凜ちゃんが勝ってくれて決勝に残れた。決勝では僕が一本勝ちで良い流れを作れてよかった」と、自分の役割をしっかりと果たすことができた。

 取材時に不在だった兼田朔良(大石小6年)について、団体戦のメンバーは「常に勝ってくれて頼もしかった」と口を揃える。山中師範が話すようにそれぞれが自分の役割を理解し、遂行できたからこそ掴めた全国初制覇だった

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