2023.05.01

オリンピックホープスで 日本人初のファイナリストに 中岡誠琉

快挙で証明された心の成長

オーパルオプテックスカヌーチームの中岡誠琉(北大津2年)が昨年9月にスロバキアで開催されたオリンピックホープス(U-15)200mで日本人初のファイナリストになった。その快挙の裏にはメンタル面での成長があった。

「200・500・1000mの3種目にエントリーしていました。200m予選の前日に500mの準々決勝があり、そのレースで失格になってしまった。すごくショックで…。でも、コーチと話して気持ちを切り替えることができた。200mの決勝進出はそれが大いと思います」

 もともと中岡のメインは200mだが、500mでも同世代のトップクラスにいる。冬場には所属チームの練習と別に自宅でインターバル漕を繰り返し、500・1000mでも勝負できるように「とにかく持久力アップをめざした」という。それだけに500mでの失格はショックだったが、結果的に200mで決勝に進出したことで精神面の成長を感じることができた。

地道な冬場の特訓が別の形で実を結んだといえそうだ。

次はインターハイ2冠

未来のオリンピック候補が集うため、どうしてもオリンピックホープスに目が行きがちだが、中岡は今年の目標の一つに「インターハイ2冠」を挙げている。
昨年は高校1年生ながら200mで3位に輝いている。しかも、優勝者との差はわずか0.4秒。その差を埋めるため、今冬も引き続きインターバル漕を繰り返し、さらに「ベンチプレスなどで上半身の筋力アップ」図ってきた。 

中岡の描く今年の青写真は「3月の選考会でU 16日本代表になり、インハイ200と500で優勝、オリンピックホープスでメダルをとって、シーズン最後の国体で2冠を達成する」である。

 3月の代表選考会では見事なレースで優勝してU 16日本代表に選ばれ、3度目のオリンピックホープス出場権を獲得している。「今度はメダルを」とさらに高い目標を掲げている。
 それに弾みをつける意味でも、夏の「インターハイ2冠」はぜひ成し遂げたい目標となる。すでに1つ目の目標をクリアしている中岡はどこまでを青写真を遂行できるだろうか。楽しみなシーズンはすでに始まっている。

中岡誠琉

オーパルオプテックスカヌーチーム

皇子山中学校から北大津高校へ。現在2年。中学3年時にJOCジュニアオリンピックカップ500m男子カヤックシングルとペアで優勝。 U15日本代表としてオリンピックホープスに出場し、200・500・1000mの3種目で準決勝進出。22年9月のオリンピックホープスでは200mで日本人初のファイナリストに。166㎝、70㎏。

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