2026.06.17
スタート台で涙こぼれる。 ミラノ・コルティナの経験を4年後に。

2026年2月のミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックに出場したスキークロスの中西 凜(京都光華SC)は、本番のレース直前に涙がこぼれてきたという。
「大会前の公式練習期間は特に緊張はしていなかった。レース本番の前夜も、明日はとりあえず楽しもうという気持ちでした。でも、やっぱりスタート台に立つと…。感極まるというか、なんか、おかしくなっちゃった感じで、泣いてしまいました」
中西は高校1年から世界へ飛び出し、2022年の世界ジュニア選手権で6位入賞を果たす。そしてFISU冬季ワールドユニバーシティゲームズでは日本女子初の優勝に輝くなど日本の女子スキークロス界をけん引してきた。
トップランナーとして多くの経験を積んできた彼女でも、やはり初めてのオリンピックは想像をはるかに超えた大会だったようだ。
「スキークロス選手ではないんですけど、一緒にオリンピックに出場していた先輩に言われました。緊張してんの?顔おかしいよって。その人は初めてのオリンピックではなかったので、だいぶリラックスされていました。同じスキークロスの海外選手にも〝大丈夫?〞って声をかけられました。よっぽど、ひどい顔をしていたんでしょうね(笑)。それぐらい緊張していたんだなと思います」
高校生で初めてワールドカップに出場した時も、今回のオリンピックと同じように感極まって泣いたという。だが、それ以降は泣くことはなく、ワールドカップで自分の滑りを出してきた。つまり、今回のオリンピックの涙は、次へ進むための儀式のようなものかもしれない。
「もともと照準を合わせていたのは次のオリンピック。でも、今回の経験がなかったら、4年後のスタート台で泣いている可能性もある。今回の経験はやっぱり大きいと思います。オリンピックってこんな感じなんかというのは覚えたので、次は戦える自信があります」
初のオリンピックは1回戦敗退で幕を閉じた。だが、その結果以上に得たものは大きかった。

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中西 凜
京都府スキー連盟 / 京都光華SC
なかにし・りん。2003年8月6日、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。野洲市出身。北野小学校、野洲北中学校、光華高校を経て佛教大学通信課程在学中。2022年の世界ジュニア選手権で6位入賞。2022-23シーズンにはオーストラリア・ニュージーランドカップのシリーズチャンピオンに輝き、FISU冬季ワールドユニバーシティゲームズで優勝。2023-24シーズンもドイツ選手権優勝をはじめ、オーストラリア・ニュージーランドカップ総合優勝、2024-25シーズンにはワールドカップ・カナダ大会において初のスモールファイナル進出など活躍。ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック日本代表。








