2025.12.19
滋賀国スポでは限界突破で準優勝。大会を通して培った「責任感」を次へ

強豪・福島県をついに撃破!
比叡山高等学校の男子バドミントン部といえば、1981年の「びわこ国体」を機に全国の強豪校へと成長した名門だ。卒業生には数野健太や早川賢一らオリンピック選手もいる。その伝統を受け継ぎつつ、さらに発展してきたのが今の男子バドミントン部である。
2025年の「滋賀国スポ」では少年男子団体に3年生の藤木 蓮くん、安田 翔くん、長束翔太くんが滋賀県代表として出場。大津市出身の藤木くんは「地元開催で滋賀を背負う。すごく緊張しましたし、プレッシャーもあった」と話す。
その中で準優勝という好成績を残した。国スポの監督も務めた比叡山の仲尾修一監督は「決勝は長崎に敗れましたが、準々決勝では今まで勝てなかった福島に2-0で勝つことができた。3人にとっても大きな経験になったと思います」と教え子たちを称えた。
国スポの経験を大学で活かす
「比叡山でバドがしたい」。その強い気持ちで他府県からやってきたのが安田 翔くんと長束翔太くんだ。国スポでの福島撃破に貢献した安田くんは「自分がやる」という強い責任感が芽生えたと話す。
「国体(国スポ)は高1から出させてもらっていますが、思うような結果を残せていませんでした。今年は自分がダブルスとシングルスの2本戦ったので、責任感をすごく感じていました」
滋賀国スポを視野に入れて比叡山の門を叩いた長束くんは「滋賀の皆さんの熱い応援があって限界を突破できた」と話す。
「インターハイで結果を残せなかった中で、滋賀国スポでは福島を倒せた。比叡山での3年間の成果が出た試合だと思います」
比叡山では元日本代表の仲尾監督らにテクニックを学び、学校周辺の坂道を活用した名物「タイム走」で体力とメンタルを鍛えたと3人は振り返る。卒業後は別々の大学に進むため、次はライバルとして向き合うことになる。
3人の中で唯一関西に残る藤木くんは「卒業後は離れるけれど、各々が国スポで経験した責任感をもって成長できたらうれしい」と、すでに先を見据えていた。

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左:藤木 蓮 中:安田 翔 右:長束 翔太
比叡山高等学校
左:滋賀県出身。3年。2024年の近畿大会ダブルス(藤木・安田ペア)優勝。 中:香川県出身。3年。2024年全国選抜ダブルス3位。近畿大会ダブルス優勝。 右:愛知県出身。3年。24年JOC全日本ジュニアと25年全国選抜のシングルスで3位。








