2025.06.19

大会新記録が連発。近畿大会へ、弾み。

比叡山がリレーで圧勝

 3日間にわたって開催された春季高校総体の陸上競技。その最後を締めくくる男子4×400mリレーでドラマが待っていた。比叡山が2位に4秒以上の差をつける驚愕の走りで優勝。大会記録を1秒以上も更新してみせた。

 比叡山のリレーメンバーは第1走者から飛田瑛渡(3年)、秋森隼河(2年)、古谷ルク(3年)、島田絢都(3年)。アンカーの島田は「(男子100mで3位など)個人の成績があまり思わしくなかった中で、最後のリレーでは大会記録の更新をめざして気持ちを入れ直した」と話す。レース後には仲間と抱き合って喜んだ島田。「(6月12日〜の)近畿インターハイはハイレベルで全国への道は険しい。でも、春季総体の最後を大会新で締めくくれた勢いをもって挑戦したい」。比叡山の躍進は近畿へと続く。

女子七種でも大会新

 2日間にわたって競技が行われた女子七種競技では諸木陽菜紗(守山3年)が2位に1400ポイント以上の差をつける大会新(総合4574点)で優勝した。諸木は5月6日に滋賀県高校記録(総合4621点)をマークしたばかり。「今回の春季総体は近畿で戦うために1つ1つの種目で課題を整理し、ちゃんと記録を残すことを意識しました。最後の800mで自己ベストを更新していれば再び県高校新だったので少し残念な部分もありますが、近畿インターハイに向けて良い手応えはつかめました」。

 中学1年の時に走高跳から四種競技に転向し、高校からは七種競技で挑戦を続けてきた。その集大成の一つが高校3年の今夏だ。「絶対にインターハイに出るという強い気持ちで近畿に挑みます」。原稿作成時点で近畿インターハイの結果はわからない。彼女が再び表彰台で笑顔を見せていることを祈る。

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