2025.03.01
ジュニア選手の育成を通して、 日本のカヌー競技力を向上させる
「オーパルオプテックスカヌーチーム」にとって2024年は一つのエポックメイキングとなった。新時代の到来をもたらしたのは中岡誠琉という日本の宝である。24年7月の「ジュニア・U23世界選手権大会」(ブルガリア)で日本人初の1000m 5位入賞を果たすと、続く9月の「オリンピックホープス2024」(ハンガリー)では1000mで日本人初の銀メダル。琵琶湖を拠点に活動してきたチームのフェーズが大きく跳ね上がった。
チームの草創期を支えてきた遠藤帆夏さんは「中岡選手が日本人でも世界の強豪選手と対等に戦えることを証明してくれました。これは本人の努力の賜物です」と話す。
その一方で、背景には長年にわたる日本全体およびオーパルオプテックスカヌーチームの取り組みがあると話す。
「約20年間にわたり、国内全体で『ジュニア選手の育成を通して、日本のカヌー競技力を向上させる』という課題意識を持って取り組んできました。中岡選手の活躍は日本カヌー界の悲願です。〝オーパル〞ではほかにも小学生、中学生、高校生の各世代の全国大会での優勝や日本代表選出など多くの選手が素晴らしい成績を残してくれました。2025年はさらに飛躍できる年にしたいと考えています。次世代を担う選手が世界に挑戦し続ける環境を作り、選手が全力で競技に取り組むことができるようにしていきます」
〝オーパル〞は25年もグローバルな活躍をめざす。
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オーパルオプテックスカヌーチーム
大津市を拠点に活動。2024年7月の「ジュニア・U23世界選手権大会」では中岡誠琉(北大津高校)が日本人選手初の1000m 5位入賞。9月の「オリンピックホープス2024」では1000m種目で日本人選手初の銀メダルを獲得。