2022.02.18

あの時、あの選手は・・・ #15キーファー・ラベナ

指揮官不在の中、攻撃面で奮闘。
フィリピンの至宝が底力を見せた。

千葉戦でダブルダブル達成

アジア特別枠で日本にやってきたキーファー・ラベナは、今シーズンの滋賀レイクスターズで最も注目を集める選手だ。チーム合流が大きくずれ込んだにも関わらず、10月2日の開幕戦では11得点8アシストの活躍でチームを勝利へと導いた。翌日には20得点7アシストを記録。その後もコンスタントに結果を残し、今シーズン最初のクラブ内月間MVP(10月度)にも選ばれている。

守備面でもB1リーグ5指に入る平均スティール数(12月16日現在/1・8本)を誇っているが、彼の強みはやはり圧倒的なオフェンス能力だ。それを証明したのが11月7日のアウェー千葉ジェッツ戦。昨シーズンの王者を相手に27得点10アシストのダブルダブルを達成。フィリピン代表キャブテンが本物だということを多くの人に印象付けた。

意地を見せた大阪戦

だが、その千葉戦を境に爆発的なオフェンスカが影を読める。11月最後の信州ブレイブウォリアーズ戦では2試合で計11得点。その後に約3週間のインターバルを挟んだサンロッカーズ渋谷戦も12月5日GAME1は4得点だった。この試合から5試合は、再入国による隔離でルイス・ギルHCが不在での戦いとなった。渋谷戦に連敗したレイクスは続くホーム富山グラウジーズ戦も連敗し、中2日でアウェーの大阪エヴェッサ戦に挑んだ。

大黒柱のオヴィ・ソコを体調不良で欠く逆境の中、キーファーは今シーズン最多(シーズンハイ)となる28得点をマークした。
「これ(大阪戦)が自分のスタンダードですと言えるように、常にこのレベルでブレーを継続していかないといけません。それが個人として次のレベルへ上がるためのステップになると思います」

この大阪戦には敗れたレイクスだったが、翌・横浜ビー・コルセアーズ戦で連敗をストップ。キーファーはこの試合でチーム最多となる20得点を挙げ、勝利に大きく貢献した。

キーファー・ラベナ

滋賀レイクスターズ

きーふぁー・らべな 1993年10月27日生まれ、フィリピン出身。アテネオ・デ・マニラ大学卒。NLEXロードウォリアーズ(PBA)を経て今シーズン途中から滋賀レイクスターズへ。183㎝、82㎏。

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