2020.07.12

言葉の表情がつなげるコミュニケーション 近藤寛子

言葉の表情😃

ブラインドマラソンの近藤寛子です。

日常を少しずつ取り戻しつつあるこの頃、私も陸上競技場やスポーツジムでのトレーニングを再開いたしました。
感染防止の対策をしっかりしていただきながら、こうして思いっきり体を動かせる幸せを感じています。
ありがとうございます!

さて、今日は言葉の表情について、書かせていただきます。
皆さんは、電話で話していて、感じのいい人、感じの悪い人などと感じたことはないでしょうか?
見えない相手に対して、声のトーンや話し方などで性格や気分を想像するのではないでしょうか?

視覚障害者は四六時中そんな状態の中にいるといえます。
たとえ目の前にいる人だとしても、顔の表情は見えません。
ここで私たちは、言葉で相手の表情を感じています。
冗談のつもりで、笑顔でキツイ言葉を言っているとしても、もしかしたらマジメに受け止めてしまうこともあるかもしれません。
せっかくいいお話なのに、沈んだ声で話していたら、きっとその魅力は半減すると思います。
嬉しいとき、楽しいときは言葉に笑顔の表情を載せて話してくれたら、私たちも嬉しくて楽しくて、自然に笑顔になることでしょう!

初めてお会いする方が、笑顔の乗った言葉だったら、第一印象はすごくいいものになって、この方とはうまくコミュニケーション取れそうとか、これからもずっとおつきあいしたい方とか感じることでしょう。

視覚障害者に限らず、親から子へ、先生から生徒へ、上司から部下へ、様々なシーンで言葉に笑顔の表情を乗せて話すことは、相手の気持ちを上げることができると思います。
見えない私たちが日々感じていることが、コミュ力アップにつながればと思い、言葉の表情について書いてみましたが、ひとりひとりがこんな心がけを持つことが、障害のあるなしにかかわらず共生の社会への第一歩になるのではないでしょうか。

まだまだ先の見えない状況ではありますが、今できることをコツコツと積み上げていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします!!

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