2020.05.07

[クロスカントリー]ラザラス・モタンヤ / メガネの田中 曽野政男

2月9日に希望が丘文化公園・クロスカントリーコースで行われた「第31回全日本びわ湖クロスカントリー大会(BIWAKO クロカン2020)」一般男子A(8キロ)で、ラザラス・モタンヤが2位に10秒以上の差をつけて優勝した。守山市の企業で通訳をするケニア出身の24歳。約3年ぶりの復帰レースでの会心の走りだった。

モタンヤは桜美林大学(東京・神奈川)の留学生として来日した。大学時代は1500mをメインに駅伝などでも活躍。「日本学生陸上競技個人選手権大会」男子1500mでは2連覇するなど有望な選手だったが、大学3年の頃にアキレス腱や膝などを相次いで故障し、しばらくレースから遠ざかっていた。「でも、まだ走りたい」。社会人になってもその思いは消えず、昨年11月から野洲川河川敷などで練習を重ねた。同じコースを走っていたランナーたちに声をかけ、一緒に走るようにもなったという。

 

「週に1回、15キロほど走るようになった。7人ほどのランナー仲間もできて、走る楽しさを思い出した。チーム・モタンヤです。今日も一緒にレースに出ました」モタンヤにとって、この日は記念すべき1日となった。また、一般男子B(4キロ)では、大会最年長参加の曽野政男(メガネの田中)が力走を見せた。
エントリーした選手の年齢層は、下が15歳で上は曽野の65歳。102人が エントリーし、曽野は51位(15分41秒)でフィニッシュした。ゴール直前には4人ほどを抜き去る力強いラストスパートも見せた。「最後に何人かを抜けたのは良かった。でも、タイムはまだまだ。今年はいろいろとレースを重ねて、最終的にはフルマラソンに挑戦しようと計画中です」。湖国の鉄人ランナーは、まだまだ走り続けるつもりだ。

 

関連記事