2020.04.14

日本ホッケー界に旋風 ブルースティックス シガ

最高峰の“天下取り”が始まる。

日本代表のFW田中健太(オランダHGC)やDF山田翔太、GK吉川貴史(ともに岐阜朝日クラブ)など、多くの名選手を輩出している滋賀のホッケー界。その中心である伊吹(米原市)を拠点にしたクラブチームが県内の企業の支援により、今年3月に発足した。
名は「ブルースティックス シガ」。日本最高峰のホッケージャパンリーグ(HJL)に挑む、滋賀初のクラブチームである。
初年度の今年はHJL2部に在籍。8試合総当たりのリーグで優勝すれば1部に自動昇格、2位なら入れ替え戦に回る。
チーム母体は、地元の社会人チーム「滋賀クラブ」と彦根市にある聖泉大学男子ホッケー部との混成。聖泉大学の選手以外は、ほとんどが地元の伊吹で育った選手たち。名門・伊吹高校でインターハイ制覇や大学日本一を経験した選手たち、アンダーカテゴリー(年代別)日本代表に名を連ねた経験者たちなども多く、かなり魅力的な布陣が整った。
初代キャプテンを務める福居陸希(山梨学院卒)は「(原稿作成時、コロナショックで開催日程などは未定だが)2部できっちり優勝して、1部昇格を決めたい」と意気込む。

プレースタイルは、卓越した個々のテクニックを生かすホッケー。小学生から徹底的にスティックワークを磨く伊吹らしい戦い方だ。地元出身で元日本代表のエースでもある山堀貴彦監督(日本代表コーチ、聖泉大学監督も兼任)は「所属メンバーを見るだけでもワクワクする。個々の技術は全国トップクラスです。でも、それだけで勝てるほど日本のトップリーグは甘くないので、しっかりチームとして戦えるように、準備していきたい」と話す。
そして、ただ勝つだけではなく、「観る人を魅了できるようなホッケーをして、勝ちたい」と山堀監督は話す。そこには、滋賀ホッケーの発展を見据えた思いもあるようだ。「私が選手だった頃もそうですが、大学卒業後に滋賀に戻ってプレーをしたくても、踏ん切りがつかなかった。オリンピック出場をめざす中で、国内最高峰リーグに所属するチームがなかったからです。今の日本代表にも同じ理由で滋賀に戻れない選手たちもいる。ブルースティックス シガは、これからの滋賀のホッケーにとって大きな存在になると思っています」
2024年の「滋賀国スポ」に向けた強化もさることながら、もっと先を見据えた競技普及の観点から、ブルースティックス シガ誕生の意義は大きい。

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