2019.12.27
[バレーボール]第72回全日本バレーボール高校選手権 滋賀県代表決定戦 (春高バレー2020滋賀予選)
男子は近江が圧巻のV35。
女子は近江兄弟社がV2達成。
近江は全国4強を視野に
11月9日の春高バレー2020滋賀予選決勝戦(野洲市総合体育館)。男子は近江が17年連続35回目の優勝を果たし、女子は近江兄弟社が2年連続12回目の春高バレー切符を手にした。
近江の優勝は圧巻だった。決勝まで1セットも落とさずに勝ち上がってきた伊吹を相手に3-0の快勝。結局、近江はこの大会を通じて全てストレート勝ちで制した。
太田勝之監督は「実は大会を通して調子が上がってこなかった。決勝も最初は相手の勢いに押された。選手たちには”次の1点をどうやって取るかを考えなさい”と言いました。第1セットで持ち直せたことが勝因です」と話す。
ただ、近江が目指しているのは湖国の頂点ではない。キャプテンの坂匠(3年)は「今年は日本一になると決めている」と話す。「例年に比べ、僕らの代はブロックに高さがない。だから、相手のコースを限定するような組織的なブロックを磨いてきた。春高バレーまでにもっと完成度を高めたい」
春高バレーでは2年連続で王者・鎮西(熊本)に敗れている。センターコートまであと1勝。今年こそはこの壁を突破する。
全国1勝を狙う近江兄弟社
2連覇を果たした近江兄弟社は、セットカウント3-1で頂点に立った。試合はどのセットも紙一重の勝負に。なかでも第3セットは、大きな勝負の分かれ目だった。
第2セットを滋賀短期大学附属に奪われた近江兄弟社。1-1で迎えた第3セットは両チームの緊張も解け、終盤まで一進一退のシーソーゲームが続いた。
そして、この接戦を25-22で粘り勝った近江兄弟社が、そのまま第4セットも連取し、12回目の春高バレー行きを決めた。
キャプテン橋本果歩(3年)は「苦しい試合でした」 と振り返る。
「第3セットを取れたことが勝因です。私たちの強みは第3セットのような粘り強さ。春高バレーでも近江兄弟社らしい粘りあるバレーを続けて、まず1勝したいです」
目標の全国1勝にはこんな想いがある。伊藤将史監督は話す。
「私が監督になって3年目。でも、まだ全国で1勝ができていません。だから、まず全国1勝。これが目標になりました」
注意したいのは、全国1勝の前に”まず”が付いている点。当然、その先、行けるところまで勝ち上がるという意味だ。
春高バレーの開幕は2020年1月5日。舞台は東京オリンピック2020と同じ、武蔵野の森スポーツプラザ。初戦は近江が高川学園(山口)、近江兄弟社は古川学園(宮城)と横浜隼人(神奈川)の勝者と対戦する。