2019.11.29
【高校特集】[陸上競技部]花園高等学校 坂 耀介
国体ハンマー投で堂々の優勝。週1回の”坐禅”授業が生きた。
最終投擲で自己ベスト
10月の茨城国体で、花園高校の坂耀介くん(3年)が男子少年Aハンマー投で優勝した。その時に出した自己ベスト66m13は、高校歴代8位、京都高校新記録というビッグスロー。坂くんは「未だに優勝の実感がない(笑)」と話す。
国体当日は調子がよかった。競技用ハンマーと体の軸とのズレが少なく「1投目から感触はよかった」と坂くんは振り返る。
少しずつ修正しながら、運命の最終投擲を迎えた。この時点で坂くんは2位。心を整えて挑み、自己ベストを3m以上も更新した。
「それまでの自己ベストは京都インターハイで出した63m48。国体は調子が良かったので更新できるかもしれないとは思っていたけれど、まさかあんなに飛ぶとは…。インターハイ4位の悔しさも、あの一投で忘れられました」
坐禅で心の整え方を学ぶ
坂くんがハンマー投を始めたのは高校から。中学から始めた円盤投と並行して技を磨いてきた。
「中学の頃からハンマー投をやりたかったが、中学にはハンマー投の種目自体がなかった。花園高校への進学を選んだのも、投擲種目が強い高校だと知っていたから。大学ではハンマー投1本に絞って、もっと極められたらいいなと思っています」
ハンマー投に魅了された理は「回転の美しさ」にある。
「ハンマーをリリースするまでに4回転。その中に足の運び方や重心移動など、全ての技術が詰まっている。全てが噛み合った時は気持ちいいし、美しい」
いわば4回転のアート。美しく描くには心が大事だと言う。
「心を整えるのに坐禅授業が役立っています。花園に来て良かったです」
花園高等学校
[01] 建学の精神は『禅のこころ』
日本で唯一、設立母体を臨済宗妙心寺派の大本山である妙心寺とする高校です。建学の精神である『禅のこころ』を通して、何ものにもまどわされない本当の自分を発見するとともに、将来社会で役立つ力を養います。
[02] 滋賀から乗り換え1回で通学
滋賀からの通学も非常に便利!乗り換えは京都駅で一度だけです。(京都駅まで大津から15分、草津から30分、守山から35分!)花園駅から学校までは徒歩7分。多くの生徒が滋賀から通学しています。
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坂 耀介
花園高等学校
Profile/ばん・ようすけ。2001年4月7日生まれ、大阪・枚方市出身。大阪・樟葉西中学校を経て花園高校へ。現在3年。今夏のインターハイでハンマー投4位、円盤投7位。10月の茨城国体でハンマー投優勝、円盤投8位。ハンマー投の自己ベスト6m13は高校歴代8位・京都高校新記録。181㎝、85kg。