2019.06.07
【SKETCH of 大学スポーツ特集Ⅰ】ターニングポイント①
特集Ⅰでは、6月27日開幕の「日本陸上競技選手権大会」に出場する河内光起や遠藤泰司らをはじめ、サッカーやカヌーなど滋賀の注目選手を紹介。
彼らの活躍の原点(ターニングポイント)を聞いた。
[陸上競技・男子400m]近畿大学 河内光起
運命を変えた2年の”関カレ”
1月の疲労骨折がなければ、世界リレーを走っていた可能性がある。 今季からレイクスサポートアスリートの一員になった河内光起(近畿大学)は、今や男子400mの”日本の顔”と言えるトップアスリート。 そのサクセスストーリーは大学2年の関西インカレ(関カレ)優勝がきっかけだった。
「近畿大学の尊敬する先輩と決勝で走った。しかも隣のレーン。 前半は冷静に先輩の背中を見て走り、第3コーナーで追いつき、直線で追い越した。先輩越え、自己ベスト更新、そして日本選手権の参加標準記録突破。 あのレースに勝ったことで、競技者としての大きな扉が開いていきました」
初の日本選手権では再び自己ベストを更新。 日中韓の対抗戦の代表にも選ばれるなど、”関西カレ初V”はまさに競技人生の分岐点となった。
そして昨年9月の全日本インカレでは、現自己ベストの45秒96もマーク。今年5月の 「ゴールデングランプリ陸上2019大阪」 では、1月に負った疲労骨折が完治していない中で、堂々の3位入賞も果たした。 来年の東京オリンピックも射程圏内に入ってきたが、その前に今年9月には世界陸上も控えている。
「6月の日本選手権で4位以内に入って、マイルリレー日本代表の座をつかみたい。そして個人(男子400m)の参加標準記録45秒30が切れたら…」
彼の急成長はさらに加速度を増す。
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河内 光起
近畿大学
PROFILE/かわうち・みつき。1997年6月2日生まれ、東近江市出身。八日市南小学校、聖徳中学校、八幡工業高校を経て、近畿大学へ。現在4年生。高校3年時には近畿大会400mで5位に入り、インターハイに出場。大学2年から日本選手権に出場。昨年9月の全日本インカレでは自己ベスト(45秒96)を更新。今年5月の関西インカレで3連覇も達成した。