2023.03.01

進化を続ける中学生プロスノーボーダー 清水さら

〈Q〉現在、中学生プロボーダーとして活躍されています。ここまでの道のりを簡単に教えていただけますか?

 私は4歳からスノーボードを始めて、中野コーチ(中野智裕/ヤマゼンロックザキッズ代表取締役)と出会い、小学1年から大会に出始めました。その頃からオリンピックで金メダルを取ることは夢でしたが、とても漠然としたものでした。小学校5年生の時にJSBA全日本選手権で優勝してから、本気でオリンピックを目指したいと思いました。その夢を両親、コーチ、チームに全力で応援してもらい、今は楽しみながら練習に取り組むことができています。怪我など不安なこともありますが、スノーボードは本当に楽しいスポーツです。スノーボードをする人が増えたら嬉しいので、オリンピックで優勝してスノーボードの良さを色んな人に伝えたいと思っています。

〈Q〉2022年から中学生として初めて迎える今シーズン。ここまではFIS大会winter games NZで5位、FIS大会 snowsports NZで優勝という好成績を残しています。

 今シーズンからFIS(国際スキー連盟)大会に出場できる年齢になりました。今まで以上にレベルの高い大会になりますが、全大会での表彰台を目標にスタートしたシーズンだったので、初めてのFISの国際大会(5位)で成績を残すことができなくてすごく悔しかったです。2戦目は優勝できて良かったです。

〈Q〉今シーズンのここまでの経験を通した手応えを教えてください。

 夏の間、約2ヶ月ニュージーランドで練習に打ち込みました。先シーズンできるようになったクリップラーという縦回転の技を、ニュージーランドでは怖くて打てずにいましたが、その時にチームの佐々木さんや中野コーチ、佐藤コーチから今打たないとずっと打てずに終わるよ」と言われて、勇気を出して打つことができ、その後たくさん練習することができました。その経験から、自分の怖い気持ちに打ち勝つことがとても大切だと学び、やればできるという自信になりました。これからも色々な場所で練習や大会があるので、コーチ達の言葉を思い出して頑張りたいです。

〈Q〉まだ今シーズンは残っています。今後の目標を教えてください。

 これから日本での大会シーズンが始まります。今年からFISになりレベルは高くなりますが、残りの大会は全戦表彰台にあがれるように頑張ります。

〈Q〉近い将来の目標を教えてください。

 3月の全日本選手権で表彰台に乗ることと、8月のジュニア世界選手権に出場して優勝することです。全日本選手権は国内のオリンピック代表選手と初めて同じ大会に出場します。ジュニア世界選手権で優勝するとワールドカップの出場権がもらえます。2026年のオリンピック(ミラノ・コルティナ大会)に出場するために、しっかりと結果を残していきたいです。

清水さら

ヤマゼンロックザキッズ

しみず・さら。2009年11月12日生まれ、大津市出身。平安女学院中学校1年。ヤマゼンロックザキッズ所属。4歳からスノーボードを始め、小学1年生からハーフパイプの大会に出場。小学4年生で日本スノーボード協会 中部・東海・西日本地区大会ハーフパイプ・ユース女子部門(U-14)に優勝(全国大会はコロナ禍で中止)。小学5年生時(2021年3月)には全日本選手権大会オープン女子の部で優勝。その結果を受けてプロライセンスを取得。カムイみかさオープン2021で準優勝、FIS winter gamesNZ 5位、FIS snowsports NZ優勝ほか。

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