2019.05.31
[サッカー]びわこ成蹊スポーツ大学 サッカー部HIRA
過去13人のJリーガーを輩出している名門・びわこ成蹊スポーツ大学サッカー部。 部員は約280名と多く、関西学生サッカー連盟(学連)1部で活動するトップチームをはじめ、全9チームに分かれて活動している。 その中で唯一、社会人連盟の登録チームとして活動しているのが”HIRA”である。
今年1月の 「第53回関西府県サッカーリーグ決勝大会」 で優勝し、6年ぶりに関西サッカーリーグ2部復帰を決めた。 そして4月14日の今季開幕戦では兵庫の高砂ミネイロFCに勝利。 目標の1部昇格に向け好スタートを切っている。
HIRAがおもしろいのは、学連登録の8チームと違い、”大人”が関与せず、チーム運営も全て学生が行なっている点にある。 大学2年からチームを見てきたマネージャーの山本晃穂(4年)はこう話す。
「関西大学や桃山学院大学にも社会人連盟の所属チームはあります。 でも、大人のスタッフが入らず、本当に学生主体でやっているのはHIRAだけ。 その影響もあって、なかなかチームがまとまらない。 でも、それがまとまって目標を達成した時はものすごく達成感があります。 昨季もシーズン終盤までバラバラだったけれど、最後は1つになって関西サッカーリーグ2部昇格を決めました。 あの瞬間は、本当にうれしかったですね」
大人が関与しないということは、監督も学生が務めるという意味だ。 選手兼監督、そしてキャプテンでもある種子直也(4年)は、社会人リーグで戦うことの楽しさ、そして意義をこう述べる。
「HIRAには最初から社会人リーグを希望して入った選手もいれば、トップチームをはじめ学連の各カテゴリーでプレーしていた選手など毎年メンバーが変わります。 自分も1、2年はHIRA、3年は学連でプレーしました。 入れ替わり立ち替わりが多く、当然、実力差も大きい。 練習メニューを考えるだけでもひと苦労です。 そこからチームがまとまるには、個々のコミュニケーション能力が大切になります。 また、対戦相手は自分たちよりも上手い大人の方々ですし、しかも学生同士の試合とは違って常に余裕があるというか、紳士的な態度で接してくださる。 あんな風になりたいなっていう見本が身近にあるので、自然と人間性も磨かれると思います。入学前はHIRAの存在すら知らなかった僕ですが、今はこのチームがあってよかったなとつくづく思います」
そんな種子が楽しみにしている試合がある。 6月1日に開催されるルネス学園SCとの”滋賀ダービー”である。
「お世話になった方がルネス学園でコーチをされています。 同じ滋賀のチームに勝ちたい気持ちも強いですが、それ以上に自分たちの成長した姿をその方に見せたいです。それが僕たちにできる唯一の恩返しだと思います」
同じサッカー部でありながら、学連チームとは別の価値観で活動するHIRA。 体育大学ではなく、”スポーツ大学”らしいチームと言える。
びわこ成蹊スポーツ大学 サッカー部HIRA
Team Profile/2003年創部。関西学生サッカー連盟(学連)ではなく社会人連盟登録チームとして活動。滋賀県社会人リーグ(県リーグ)4部からスタートし、順調に昇格街道を進み、2007年には県リーグ1部へ。翌年には関西サッカーリーグ2部、2009年には関西サッカーリーグ1部で戦うなど社会人リーグの強豪として名を馳せた。その後、成績不振で県リーグに降格したものの、今季から6年ぶりに関西サッカーリーグ2部で戦っている。
第54回関西サッカーリーグ2部
【第2節】 @太陽が丘球技場B
5月19日 14:00 vs.京都紫光クラブ
【第3節】 @ビッグレイクC
6月1日 13:00 vs.ルネス学園SC
【第4節】 @ビッグレイクC
6月8日 11:30 vs.ポルベニル飛鳥
【第5節】 @きしろスタジアム
6月16日 14:00 vs.FC EASY02
【第6節】 @ビッグレイクC
6月22日 11:30 vs.AS.Laranja Kyoto
【第7節】 @ビッグレイクC
6月29日 13:00 vs.関大クラブ2010
【第8節】 @ビッグレイクB
7月15日 11:30 vs.高砂ミネイロFC
【第9節】 @ビッグレイクC
7月20日 12:30 vs.京都紫光クラブ
【第10節】 @ビッグレイクC
8月25日 12:30 vs.ルネス学園SC
【第11節】 @奈良センター
8月31日 11:00 vs.ポルベニル飛鳥
【第12節】 @ビッグレイクC
9月7日 12:30 vs.FC EASY02
【第13節】 @太陽が丘陸上
9月15日 11:30 vs.AS.Laranja Kyoto
【第17節】 @ビッグレイクB
9月22日 11:30 vs.関大クラブ2010