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2019.03.08KENJI OMIYA

勝利を渇望するベテラン/#35 伊藤大司

栄光を知る男がもがいている。トヨタ自動車(現アルバルク東京)時代に日本一を経験した伊藤大司にとって、今季ほど勝ちに見放されたシーズンはなかった。滋賀レイクスターズは、ここからの試合はどれも後がない土俵際。伊藤は「自己犠牲ではないけど、自分のことよりも、本当にチームのことを考えてプレーしなければいけない」と覚悟を決めている。

レギュラーPGとしてスタートした今季だったが、最近はルーキー中村功平の台頭でスターティング5を分け合うようになり、プレー時間も短くなる試合も出てきた。出場機会を求めて滋賀へやってきた32歳にとっては複雑な心境もあるには違いない。しかし、伊藤は「自分のプレータイムとか得点、アシストの数よりも、今はチームの1勝、2勝の方が全然うれしい。自分が出られなくても、とにかく今は勝ちがほしい」と強調する。

今や本場米国でも注目を浴びる渡辺雄太(NBAグリズリーズ)や八村塁(ゴンザガ大)より先に、NCAA(全米大学体育協会)で日本人男子2人目のディビジョンⅠプレイヤーとして活躍。ポートランド大では主将も任されたのは、常に自分の存在意義を考え、チームが良くなるために必要な役割を果たしてきたからだ。

「特に僕は外国人選手とも英語で会話ができる。『タイシと一緒なら解決できる』と仲間が思ってくれるような存在になりたい、ならなくてはいけないと思っている。常にそうやってきた」。厳しい状況に置かれている滋賀だからこそ、コートに立っていない時間でも伊藤がチームにもたらしている影響力は大きい。

ディオール・フィッシャーがいなくなったチームでは最年長となる背番号35。「このチームは流れが悪くなったりミスが続いたりすると、空回りしてしまうことが多い。考えすぎず、気分良くみんなをプレーさせることができるかがカギになると思っている。状況が状況なだけに、僕がチームにポジティブな影響を与えないといけない」。シーズン終盤に主軸となる外国籍選手を入れ替える“荒療治”に出たレイクス。チームをまとめることを誰よりも考えてきた伊藤が、逆転B1残留を果たすためのキーマンとなるだろう。

伊藤大司

滋賀レイクスターズ

1986年12月22日生まれ、三重県出身。モントローズ・クリスチャン高、NCAAⅠ部ポートランド大を経てJBLのトヨタ自動車アルバスク(現アルバルク東京)へ入団、キャプテンとしてリーグ優勝へ導いた。2017年にレバンガ北海道へ期限付き移籍後、今シーズンから滋賀レイクスターズへ加入。2018-19シーズン副キャプテン。PG、184cm/77kg

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