2019.02.15

[レスリング]日本体育大学 進藤芽伊

世界大学選手権で初優勝。他を圧倒も本人は「まだまだ」
大学では、オリンピック4連覇で国民栄誉賞を受賞した伊調馨(ALSOK)と同じマットで練習している。 女子レスリング72㎏級の進藤芽伊(日本体育大学2年)は 「それだけでも毎日が勉強になる」 と話す。 東京オリンピックを目指す草津市出身の大器は、充実した日々を送っているようだ。

進藤がレスリングを始めたのは山田小学校5年生の頃。 栗東高校レスリング部の田中秀人監督が開く子供向けレスリング教室がきっかけだった。 「それまでは柔道をしていました。 誘われて参加してみたら、楽しくて…。 中学でも続けたいと思いました」

才能もあった。 田中監督は 「身体能力はずば抜けていた。 これはものになる。 栗東レスリングクラブで男子に混ざってやるよりも、女子レスリング部のある学校で競技を続けた方がいいと思った」 と当時を振り返る。 田中監督の勧めで大阪の中学へと進むことになった。才能はすぐに開花し、中学3年時には国内の主要大会で頂点に立つだけではなく、世界カデット選手権(70㎏級)で準優勝。 高校でも快進撃は止まらず、1年時のインターハイ優勝(70㎏級)をはじめ、2年時には再び世界カデットで準優勝する。 国内での闘いの舞台は、高校の大会ではなく、すでに社会人も参加する全日本選手権へと向けられていた。

大学では1年生で全日本インカレを制した。 2年生の昨年(2018年)にはアジア・ジュニア選手権で優勝。 続く9月の世界大学選手権(ブラジル)でも頂点に立った。

だが、進藤は反省点が多い大会だったと振り返る。 1回戦はカナダの選手にフォール勝ちし、続く準決勝はブラジルの選手に、決勝はポーランドの選手にテクニカルフォール勝ちするなど圧巻の強さを見せつけたにも関わらず…。

「もう全試合、山場でした(笑)。特に準決勝の相手は体が大きく、試合時間は3分間ですが、体力的に厳しかった。 まだまだです」

そのコメントの裏には、まだ国内の絶対女王になっていないという想いがあるのかもしれない。 2018年12月の全日本選手権72㎏級では3位に終わっている。

「まず日本で優勝すること。 1つ1つクリアしていきたい」

その先には翌年に迫った東京オリンピックを見据えている。

進藤 芽伊

日本体育大学

Profile/しんどう・めい。1998年5月4日生まれ、草津市出身。山田小学校、大阪・堺リベラル中学校、・香ヶ丘リベルテ高校を経て、日本体育大学へ。現在2年生。小学5年時に栗東レスリングクラブで競技をはじめ、中学から女子レスリング部のある大阪の学校へ。高校時代はインターハイ2連覇や全日本選手権4位などの好成績を残し、強豪・日本体育大学へ進学。1年生で全日本インカレ優勝という快挙も達成。2018年には国際大会での活躍 も目立ち、アジアジュニア優勝、世界大学選手権優勝(ともに72㎏級)。 2018年最後の大会となった12月の全日本選手権72㎏級で3位に。

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