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2018.07.07

[カヌー スラローム/ワイルドウォーター]琵琶湖中央病院 奥田翔悟

2種のカヌーを操る異色のアスリート。初の世界大会で感じた高い壁ならぬ”波”

5月30日〜6月3日にスイスで開催された 「ワイルドウォーター世界選手権2018」。日本代表として初参加した奥田翔悟(琵琶湖中央病院)は 「前が見えないくらいの高い波…。 国内のコースでは体感できない環境ですし、大きな経験になりました」 と振り返る。 奥田にとって初の国際レースは予選敗退(50位)に終わり、世界の壁ならぬ”波”に打ちのめされた。 ただ、世界の中での自分の現在地を知るいい機会になった。

ワイルドウォーターは、文字通り自然(ワイルド)を相手にする種目である。 流れを読み、波を把握し、次々と現れる変化に順応する必要がある。 もともと奥田は陸上競技で言うトラック種目にあたるカヌースプリント(カナディアン)の選手だったが、大学卒業後に流れのあるコースで行うスラロームに転向した。 リオ五輪で羽根田卓也(ミキハウス)が銅メダルを獲得したあの種目だ。
「スプリントで競技を続けるには実力が足りず。 でも、カヌーは続けたかったので6年前にスラロームに転向しました。 目標はもちろん、オリンピック出場です」

身長180㎝。 長いリーチを生かした力強いパドリングはスラローム向きだった。 大会でも結果が出始めた頃、あるきっかけでワイルドウォーターに出会う。
「4年前の和歌山国体の時に、ワイルドウォーターをやる滋賀の選手がいないから出てみないかと。地元に少しでも恩返しできるならと思ってやってみました。 そうしたらすごく面白くて…2種目とも本気でやろうと思いました」

ここから奥田の”二足のわらじ”生活が始まった。 昨年8月には琵琶湖中央病院へ移籍。 午前は病院で働き、午後は近江八幡市の西の湖で平日4〜5時間ほど練習する。
「2種目あるので練習時間も単純に2倍。 この生活を続けられるのも琵琶湖中央病院のサポートがあるからだと感謝しています。 練習時間が増え、だんだん結果も出るようになってきました」

奥田の主戦場は日本最高峰のジャパンカップ。 面白いのは、同じ日にスラロームとワイルドウォーターの両方にエントリーする点。
「午前はスラロームの予選、午後はワイルドウォーターの予選みたいな感じですかね(笑)。 (混乱しない?)ん〜それはないです。 でも、カヌーを2つ運搬するとか競技以外の苦労も2倍です(笑)」

8月・9月にはジャパンカップに出場予定。 2種目ともランキング上位にいる奥田には2冠達成の可能性がある。 朗報を楽しみに待ちたい。

奥田 翔悟

琵琶湖中央病院

Profile/おくだ・しょうご。1989年12月19日生まれ、東近江市(旧八日市市)出身。東近江市立布引小学校、聖徳中学校、八日市南高校、立命館大学などを経て、2017年8月から琵琶湖中央病院へ。今年4月22日の2018カヌーワイルドウォータージャパンカップ第1戦(新潟)で優勝し、日本代表に選出。ワイルドウォーター世界選手権2018(スイス)に初出場。個人は予選1で56位、予選2で50位。チームレース14位。180㎝、72㎏。

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