2018.03.03
[走高跳/スキー]安曇川中学校 松井星涼
全国3位のハイジャンパー。冬は雪山で躍動。
191㎝ジャンプにざわめく
この春、安曇川中学校を卒業する松井星涼(3年)は、夏と冬の全国中学生大会(全中)を経験したアスリート。 夏は陸上競技の走高跳で、冬はスキーのクロスカントリーで出場した。
走高跳を始めたのは中学2年から。それまでは野球でピッチャーをしていたが「父と兄が走高跳をやっていて、1回やってみたらと言われて中学1年の時に高島市のブロック陸上という大会に出た」のが転機に。わずか3日ほどの練習で本番に挑むと、135㎝で2位に入った。 しかも、一度もやったことのない背面跳びに本番で挑戦し「 できてしまった」 というから面白い。この恐るべきセンスはすぐに磨かれ、競技を始めて数ヶ月だった中学2年7月の全国通信陸上滋賀大会で176㎝を跳び、中学3年もいる中で7位に入った。そして翌年の同大会では、骨折を乗り越え、全国通信陸上における3位の191㎝のハイジャンプ。「布引スタジアムがシーンと静かになって、191㎝を跳んだ後はざわざわとしていた。あんな経験は初めてでした」
スキーでも成長を遂げる
安曇川中学では、夏に陸上競技を行い、冬はスキーを行う選手が多い。松井もその1人。 陸上競技と同じくスキーも中学2年から始め、今年2月上旬には2度目の全中出場を果たしている。 順位は北海道や長野などの雪国の選手が多い関係で、フリー119位、クラシカル121位だったが「2年の時よりもそれぞれ30位くらい順位は上がっている。 やっていて楽しい」と本人はスキーに魅了されているようだ。
年末年始には高島高校スキー部と一緒に12日間の雪山合宿も行なった。 レースは各5㎞だが、合宿では多い日で1日40㎞を滑るなど集中的に鍛えた。その厳しい練習を乗り越え、その成果を全国の舞台で発揮できた経験は、松井の今後にとって大きな財産になるはずだ。
とはいえ、高校では走高跳に専念するか、スキーを選ぶか、ただいま検討中とか。どちらにしても、将来が楽しみな逸材であるは間違いなさそうだ。
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松井 星涼
安曇川中学校
Profile/まつい・しょうすけ。2002年7月7日、鹿児島生まれ。幼稚園まで大阪で暮らし、小学1年から高島市へ移住。高島市立青柳小学校卒。小学生時代は地元の野球クラブでピッチャーとして活躍。中学2年から陸上競技とスキーを始めた。走高跳の自己ベストは191㎝。近畿大会は188㎝で優勝。夏の全国中学生大会に出場。180㎝、72㎏。