2017.10.07

[柔道]清心館柔道愛好会

しっかり組み、一本を狙う柔道。

今から23年前、大津市の田上地区に小学生が通える柔道場はなかった。それを憂いた平尾良彦さんが身銭を切って柔道場を建て、創設したのが「清心館柔道愛好会」である。

今ではここを巣立ったOBの息子や娘が通うなど、2世柔道家の姿もちらほら。柔道不毛の地に文化を根付かせた道場と言えるだろう。

方針は「自由」だと平尾さんは話す。「小学生のうちは楽しくやるのが一番ですから。でも、自由の中には責任も含まれる」と、子供たちにも節度を求める。その方針を通して目指すのは、しっかり組んで、一本を狙う柔道だ。主将の西村洋輝(田上小6年)は「逃げるのではなく、堂々と戦う清心館の柔道にひかれた。将来はオリンピックで優勝したい」と話す。

10月8日に講道館(東京)で開催される「第26回日整全国少年柔道大会」(団体)に、西村は滋賀代表として出場する。「副将として、勝利に貢献します」と意気込みは力強い。得意技は背負い投げ、全国大会でも、常に一本を狙いにいくつもりだ。

清心館柔道愛好会


●創設/1994年 ●生徒/30名(6年5人、5年4人、4年6人、3年4人、2年6人、1年4人ほか)●練習/毎水・土曜17:00~19:30 ●指導者/平尾良彦、栗村曜似ほか●活動拠点/ヒラオ整骨院隣接「柔道場清心館」(大津市里3丁目 )●主な成績/全国少年柔道大会(団体)3回出場ほか

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