2017.07.01

【Face of Campus SPECIAL】地域とスポーツを結ぶ④

合言葉は奥永源寺の高齢者を”健康寿命日本一に”

保健体育教諭をめざし、びわこ学院大学に入学した関山翔さん。2014年に誕生した教育福祉学部スポーツ教育学科で学ぶうちに将来の選択肢が増えたと話す。
「大学でスポーツ心理学など広く学び、メンタルトレーナーといった他の選択肢もあると知りました。保健体育教諭をめざしつつ、今は他の道も模索中といった感じです」

より広く、より深く学べる大学ならでは現象とも言える。 他に関山さんが心を動かすきっかけになったものがある。 地域と関わりあう 「スポーツ教育学基礎演習」 という授業だ。
「奥永源寺地域の高齢者を対象にした運動プログラムを作るという演習です。 僕が関わった昨年のテーマは”めざせ!健康寿命日本一!〜転倒予防で健康呼ぼう〜”でした。まず約30人の住民の体力測定を行います。 握力や上体起こし、前屈、反復横跳びなどのメニューを年齢別に行ってデータを集めていきます。 何度か測定を行って、それぞれ高齢者の特徴と傾向を見た上で、各々にあった転倒予防に必要な筋力アップ運動などのプログラムを作っていきました」

測定からプログラム作成、運動教室実施までに要した日数は約2ヶ月。 「何回もリハーサルをし合言葉は奥永源寺の高齢者を”健康寿命日本一に”て、メニューを考えるなど苦労はありました。 でも、その甲斐あって皆さんから”体力アップ教室を開いてくれてありがとう”といった感謝の言葉もいただきました。その時は苦労が吹っ飛ぶほどうれしかったですね」

この演習を通して関山さんが最も必要だと感じたのはコミュニケーション能力だと言う。 「お年寄り扱いはダメ、かといって手放しでもいけない。 人との接し方を考え抜いた時間は僕の財産です。またコミュニケーションツールとしてのスポーツの力も改めて感じさせられました。なかなか交流の機会がない世代の方とでもスポーツを介せばすぐに距離が縮まる。やっぱりすごいと思います」

びわこ学院大学

[TOPICS 1]実践力を磨く「 現場教育」

教育福祉学部スポーツ教育学科では、中学・高校の保健体育教諭に必要なスポーツ技能の習得をはじめ、教育学、心理学、生理学、バイオメカニクス、スポーツ栄養学、スポーツ社会学など幅広く学ぶ。その中で、特色の一つとなるのが地域社会と深く関わる「現場教育」だ。学外演習やフィールドワークなどを通し、日常を豊かにするスポーツや運動の役割について実践的に学習。教育現場や地域社会でのスポーツイベントの企画や運営などにも積極的に関わり、自ら考え、実行できるスキルの習得をめざしている。

[TOPICS 2]教育や福祉の現場で活かせる免許・資格の取得も可能!

教育福祉学部スポーツ教育学科では、教育・福祉の現場で活かせる免許・資格の取得も可能。主なものは、中学校教諭1種免許状(保健体育)、高等学校教諭1種免許状(保健体育)、特別支援学校教諭1種免許状(知・肢・病)、障がい者スポーツ指導員、健康運動実践指導者(受験資格)など。

関山 翔さん

びわこ学院大学教育福祉学部 スポーツ教育学科3年生

Profile/兵庫県出身。小学生から野球をはじめ、高校時代は甲子園をめざして白球を追い続けた。大学ではゴルフサークルに所属。2年前にキャンパスに近い八日市のゴルフ場で行われた女子プロツアーでキャディを経験し、ゴルフに魅了された。

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