2017.07.01

【Face of Campus SPECIAL】湖国からの挑戦状①

近江で生まれし者、湖国で育まれし者。
さまざまな滋賀ゆかりの大学アスリートたちが、今、大舞台へ挑戦状を叩きつける。

FILE.01 [ROWING]同志社大学ボート部

110名の「Tough Choice」で挑む大学ボート界での"復権"

2016年。同志社大学ボート部は明治24年に端艇部として創設されてから125周年という節目を迎えた。 そして今年、同大学で最も歴史のあるクラブは部員110名というマンモスクラブとなり、大学ボート界での復権に本腰を入れている。 主務兼トレーナーの能勢政典(4回生)はこう説明する。
「同志社大学のエイトは、1968年のメキシコオリンピックに全日本選手権で優勝したクルーがそのまま日本代表として出場したこともある。 全日本選手権は69年、73年にも制覇している。今年は部員も100名を越え、艇庫のある瀬田川水域では一番の大所帯。 全国でも1、2を争う部員数ですし、いいクルーを組めると思います」

"エイト"とはボート競技の中で最大人数の種目で、ボート競技の花形と言われる。 8人の漕ぎ手と舵をとるコックス1人の9名に選ばれるだけでも名誉だ。 コックスの桑原康彰(4回生)は「昨年あたりから同志社のエイトは強くなり始めている。 今年は西日本選手権でも優勝した。 スタートは大学トップクラス。 その強みを生かし、今年はインカレを制覇したい」 と話す。

もちろん、エイトだけではなく、全種目での躍進を狙っている。 キャプテン松本直弥(4回生)は 「全日本インカレではフォア、ダブルスカル、シングルスカルなど、出場する男女の全種目で8位入賞以上を掲げています」 と言う。 今年のスローガンに"あえて苦しい道を選ぶ"という意味の「ToughChoice(タフチョイス)」を採用したのも、高い目標を達成するためだ。

その挑戦を支える22人のマネージャーの一人、前田真奈(4回生)も気持ちは同じ。 「部員が増えたので、ご飯(朝と夜)を作るだけでもひと苦労です(笑)。 でも、マネージャー1人1人は"選手たちの100%を作る"という高い意識を持ってやっています」

湖国から再び大学日本一へ。"秋の豊作"を目指した挑戦が佳境を迎える。

関連記事