2017.07.01
[卓球]近江兄弟社高校卓球部
重圧を乗り越え決めたインターハイ出場
6月に行われた県春季総体の卓球男子学校対抗で強豪・近江高校を制し、初のインターハイ出場を決めた近江兄弟社高校卓球部。 先に3勝したほうが勝ちとなる団体戦。1番を先取し、2番に2年のエース辻賢人が決めて勢いにのれるかと思いきや、まさかの敗戦。
「4月の大会では勝った相手だったのに…。 団体戦特有のプレッシャーで、一球、一球がとても重く感じました」 と辻は振り返る。つづく3番も落とし一気に形勢は逆転。負ければ終わりの重圧の中、先に5番のキャプテン土田凌平(3年)が意地をみせ、相手のエースを3-0で抑え、勝敗の行方は4番の藤井俊介(3年)に託された。 奇しくもこのとき藤井が対戦したのは、直前の個人戦で負けた相手。 「雪辱を晴らしたい!」 その強い思いと、直前の土田の勝利、そして仲間の大声援が一気に流れを引き寄せ、見事3-0で優勝を決めた。
「勝たなくてはいけない場面で力が出せたのはみんなの応援のおかげ」 と土田も振り返るように、この初優勝はまさに部員が一丸となって成し遂げたもの。 勝利の瞬間、号泣する藤井を囲み、喜び合う姿が感動をよんだ。
15年に渡り卓球部を率いてきた眞弓寛文顧問も 「3年前に校内の強化指定クラブとなり実績を残したかった中で、共に頑張ってきた3年生が最後に意地をみせてくれ本当にうれしい」 と喜びを隠せない。
7月28日から福島県郡山市で開かれるインターハイまで、3年生らの暑い夏は続く。 「滋賀代表として、1勝でも多く勝ち進みたい」 と気合いも十分だ。
近年の卓球人気の高まりもあり、現在高等部の部員は28名。 中等部にいたっては50名近く在籍しているそう。 近江兄弟社高校卓球部の名が全国に知られる日もそう遠くないかもしれない。