2017.02.18
滋賀スピードクラブ
滋賀のスケート文化を支えるクラブ
滋賀県立アイスアリーナが誕生した翌年 (2001年)、湖国のスピードスケートの普及と発展を目指して「滋賀スピードクラブ」は誕生した。設立に力を注いだのは藤村治夫。1971年の滋賀県スケート連盟設立や1989年の滋賀県アイスホッケー連盟立ち上げに大きく貢献した人物だ。
「滋賀スピードクラブ」は、当初6人ほどでスタートした。現在は、小・中・高校生を合わせて約25名が所属。前田豊コーチ(滋賀県スケート連盟)によると「このクラブから日本スケート連盟の新人発掘プロジェクトに6人が選ばれています。6人選出は全国でも随一です」とか。人数が増えただけではなく、着実に成果も上げている。OGには2017年12月せつの平昌オリンピック予選に出場予定の瀬津みお澪(京都外大西高校)というトップスケーターもいる。滋賀のスケート文化を支える存在の一つと言えるだろう。長年、クラブを見てきた森滋彦コーチ(滋賀県スケート連盟)は方針についてこう話す。「目的はスケートを通した人間形成です。どうすれば速く滑れるかを考えるプロセスは社 会に出た時にも役立つと思いますから」。 競技を始めて2年目ながら昨年の近畿ジュニア2位に入った前田奏(平野小5年)は 「陸トレで体重移動を理解して、氷上でそれ を試す。イメージ通りにうまく滑れたら楽しい」と話す。このコメントからも、クラブの方針が浸透していることがわかる。