2017.01.28
マウンテンバイク・クロスカントリー / 山口創平 / 比叡山中学校
中学時代の総決算となった2016年
MTB全日本選手権大会優勝
全日本選手権の覇者だけが着ることを許される白のチャンピオンジャージを、今年手にしたのは比叡山中3年の山口創平だ。7月に開催された「MTB全日本選手権大会男子ユース」で、他の追随を許さない圧倒的な勝利だった。 山口が出場したユースは 14歳から17歳が対象。高校生もいるカテゴリーだったが、スタートダッシュから首位 を独走し2位以下に1分以上の差をつけてゴールした。レースを振り返って「負ける気がしなかった」と話す山口だ が、その強気なコメントとは裏腹にレース前夜は緊張でなかなか寝付けなかったそう。「試走の段階で調子は完璧 だったけど、心配や興奮から寝られなくなって...。やるべきことはやったと自分に言い聞かせて寝ました」と笑う。いくつものレースで優勝を手にしてきた山口だが、この全日本選手権には並々ならぬ熱い思いがあったようだ。
念願の「チャンピオンジャージ」は 着心地最高!
小学3年生から全日本大会4連覇 (学年別)という金字塔を築き上げ、全国にその名を知らしめた山口だったが、5連覇をかけて臨んだ中学1年の大会では体調管理不足でまさかの3位。その悔しさをバネに他のレースでは連勝するものの、中学2年の時も全日本選手権は準優勝に終わっていた。自他ともに認めるかなりの負けず嫌い。「勝って当たり前と思われ、本人なりにプレッシャーがあったのかも」と母の佳代さんは分析する。今年の全日本選手権前にはストイックに自分を追い込む山口の姿があった。
2016年のシーズンを終え最終的には「全日本選手権大会」、「シリーズチャンピオン」、「ナショナルチャンピオン」の三冠を達成。同年代では向かうところ敵なしの状態だ。「この先、誰にもチャンピオンジャージを譲るつもりはありません。目標は世界選手権大会優勝!もちろん東京オリンピックも狙っています」と続々と強気な発言が飛び出す。オリンピックが開催される4年後は19歳。世界に照準を定めた山口の新たな挑戦が始まろうとしている。
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山口創平
比叡山中学校
やまぐち・そうへい。2001年9月21日 生まれ、大津市出身。幼稚園の頃に初めて出場し た大会で銀メダルを獲得し、本格的に競技をス タート。小学3年生から6年生まで全国大会(学 年別)4連覇。中学2年生の時にはユースのシ リーズチャンピオンに。今年は全日本選手権大 会、シリーズチャンピオン、ナショナルチャンピ オンの三冠を獲得。4月からは比叡山高校へ進学 予定。チームプロライド所属。レイクス・スポー ツファンド助成対象者。