2022.03.20

初陣勝利で始まった今シーズン 成長を続けた前半戦を振り返る

初陣勝利で始まった今シーズン成長を続けた前半戦を振り返る

開幕ダッシュに成功し西地区首位に躍り出る

スペイン代表ACのルイス・ギルHCを新指揮官に迎えた今シーズンの滋賀レイクスターズ。Bリーグで最も平均年齢が若いロスターとあって、シーズン開幕前の下馬評は決して高くはなかった。
だが、三遠ネオフェニックスとの開幕戦で白星を飾ると、次節の茨城ロボッツ戦から破竹の4連勝。10月を6勝3敗と勝ち越し、西地区首位で下馬評を覆してみせた。
強い。爆発力がハンパない。理想的な形で開幕ダッシュに成功したレイクスだが、10月最後の川崎ブレイブサンダース戦から苦しい戦いを強いられることになる。

強豪相手に善戦するも11連敗と急ブレーキ

川崎戦は善戦したものの、勝負所で日本代表の藤井祐眞にビッグプレーを許して敗れた。次節の王者・千葉ジェッツ戦はGAME2でエース富樫勇樹を無得点に抑えたが結果的に2連敗。翌節の烏根スサノオマジック戦も日本代表の安藤智哉に要所を抑えられて敗れた。
ルイス・ギルHCは島根戦の後、強豪との差について「選手層の違い」を指摘している。
「結果的に今日は安藤選手にやられた。だが、千葉戦では富樫を抑えることに成功している。今日の島根戦も1つ目のコンビ(主力)は相手に対応できているが、2つめのコンビに差が出てしまった」
その後も敗戦が続き、11連敗という苦しい時期を過ごした。

個々が自分と向き合い明るさで難局を乗り切る

レイクスは過去にも12連敗(17-18シーズン)や11連敗(16-17シーズン)など苦しい戦いを経験してきた。選手たちの気持ちは沈み、チームが崩壊寸前まで追いやられたこともある。今シーズンも下手をすれば同じ徹を踏む可能性はあった。

だが、崩壊しなかった。キャブテン柏倉哲平は難局を乗り切るために意識したことがあるという。
「負けが続くと、どうしても責任のベクトル(矛先)を他の選手やチームスタッフに向けてしまいがちです。そうなるとチーム内に不信感が生まれてギクシャクする。だから、ベクトルを自分に向けるようにみんなで話しましたし、少し意図的に明るい雰囲気をみんなで作るように心がけました」
普段から明るいチームだが、意図的に明るく振る舞うことで11連敗の厳しい時期を乗り越えた。
現在、新型コロナウイルス感染症の急拡大を受け、2022年は試合の開催中止が続いている。難しい状況だが、彼らならひと回り大きく成長して戻ってくるに違いない。

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