2018.04.07
[ウェイトリフティング]堅田ジュニアウェイトリフティングクラブ
滋賀国体に向けて創設されたクラブ。方針は“ケガ・ゼロ”のフォーム作り。
堅田高校ウェイトリフティング場に威勢のいい掛け声が響き、バーベルを持つ選手の顔が赤らむ。 堅田ジュニアウェイトリフティングクラブのいつもの風景だ。
創設は約4年前。 小・中学生を対象に最初は月数回のスクールから始まった。 やがて週1回、2回…と増え、実力のある選手は堅田高校の部活に混ざって練習するようになった。 地元出身のキャプテン飛田泰雅(堅田中3年)は 「小6からはじめ、中1の4月から高校の部活に参加」 している。 全中48㎏級スナッチ3位の妹・飛田沙織(堅田中2年)は 「スナッチ60㎏、ジャーク70㎏を出せるように毎日が勝負」 と話す。 地元っ子にとっては、すでに日常のクラブになっているようだ。
クラブの方針は正しいフォームを固めること。 元社会人王者の高橋一平コーチ(堅田高校教諭)は「最初は木の棒、次にアルミの軽いシャフト、競技用のシャフト、重りを付けたバーベルと段階を踏んでいきます」 と説明する。
結果重視ではない最大の理由はケガ予防。 他スポーツとの掛け持ち選手も多く、日々の反復練習ができないため、基本に重点を置く。
テニス選手の木戸彩加(葉山中2年)が 「全中5位(44㎏級トータル)はうれしいけどどちらを選ぶかはまだわからない」 と話せば、バスケ選手の徳田七海(光泉中3年)も 「全中3位( 48 ㎏級ジャーク)や記録更新はうれしいけどバスケも好きなので…」 と言う。 ケガをしないというのは、競技両立の上で最大のミッションと言える。
ただ、全中56㎏級11位の若山怜央の母・智英さんは 「野球の体力強化を目的に小5から始めた。 でも今はウェイトに心が傾いている」と息子の変化を口にする。湖国の子供の可能性を広げる点でも、クラブの存在意義はありそうだ。
堅田ジュニアウェイトリフティングクラブ
Team Profile 4年前に創設。メンバー24名(4月から6人が高校生に)。練習は水・土・日曜(変更あり。土・日は自由参加。堅田高校の部活に参加も可)。昨年度は全国中学生大会で飛田沙織(堅田)が48㎏級スナッチ3位、木戸彩加(葉山)が44㎏級トータル5位、徳田七海(光泉)が48㎏級ジャーク3位など好成績を残している。