2018.07.07

[競泳]彦根市立西中学校/いずみ能登川 中小路日菜

春に50m自由形で大会新!夏本番に向け”ドルフィン”強化中。

4月の県春季総体で彦根市立西中学3年の中小路日菜(いずみ能登川)が、50m自由形で優勝した。 しかも大会新(27秒65)というおまけ付き。 ただ、本人は納得がいかないようで 「スタートはあんまりだったけど、いつもよりスピードに乗れた。 優勝はうれしいけど…」 と歯切れが悪い。 理由は目指していた自己新(27秒42)を更新できなかったからだった。

中小路は、幼稚園の頃に地元の彦根イトマンで水泳を始めた。 順調に成長し、小学6年の頃には強化を目的として 「いずみ能登川」 へ移ることになる。 中小路を指導する新野義貴コーチによると 「4年前くらいに、県内のイトマンに所属する小学生〜高校生までの有力選手を能登川プールに集めて強化することになりました。 大橋に続け!が合言葉です」 と話す。

大橋とは、彦根市出身で世界選手権銀メダリストの大橋悠依(イトマン東進)。 つまり、世界に通用するスイマーを育てるための強化選手に中小路も選ばれたわけだ。しかも、中小路は大橋と同じ彦根イトマン出身。 「小学4・5年の時に彦根のプールで大橋選手の練習を見たことがある。 同じプールで練習していたと思うとすごいなぁと思いますし、私もオリンピックを目指している」 と頼もしい。

そんな大きな夢の通過点として、今夏の全国中学生大会出場という目の前の目標がある。 「県夏季総体で参加標準タイムを更新して全中に出たい」(中小路)。 そのために取り組んでいるのが、ドルフィンキックの強化だ。
「自分の強みは、腕の回転が速いこと。 泳ぎはじめたらどんどん加速していく。 でも、スタート時のドルフィンキックが苦手。 克服できればもっとタイムは伸びると思うんですけど…」

全中の女子50m自由形の参加標準記録は27秒28。 中小路がクリアするためには、自己ベストよりも0・14秒速く泳ぐ必要がある。 ドルフィンキックの強化は、全中出場に向けて欠かせない要素だ。 「絶対に全中に出たいので、夏までにドルフィンキック磨きます」

県中体連夏季総体は7月27日・28日に開催。中小路が初の全中切符を手にできるか注目したい。

中小路 日菜

彦根市立西中学校/いずみ能登川

Profile /なかこうじ・ひな。2003年5月9日生まれ、彦根市出身。城北小学校卒。幼稚園年長から彦根イトマンで水泳をはじめ、小学6年から強化育成の一貫で「いずみ能登川」へ。今年4月の滋賀県中体連春季総体の50m自由形で大会新(27秒65)をマーク。自己ベストは27秒42。160㎝。

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