2024.05.01

走力全開の守備で〝夏〞も狙う!

リベンジに成功した〝冬〞

 2024年1月に行われた「冬季強化練習会(新人戦)」は日野中学校が頂点に立った。決勝トーナメントでは1回戦で瀬田北に64│ 21で快勝し、準々決勝は石部を42│ 21で下した。続く準決勝では優勝候補の一角である老上を57│ 40で破り、決勝では本命・打出に54│ 40で競り勝った。新チームの目標を「県大会ベスト4」としていた日野としては快心の〝冬〞だった。

 このサクセスストーリーには伏線がある。大会前に行った練習試合で日野は打出に3点差で敗れていたのだ。キャプテン小﨑太陽(3年)は「練習試合では打出をあと一歩まで追い詰めることができたけれど、やっぱり負けたので悔しかった。だから絶対に打出に勝ちたいという強い気持ちで強化練習会に挑んだ。優勝できた一つの要因だと思います」と振り返った。

週1・2回の外練で走力を強化

 日野の強みはディフェンスである。冬季強化練習会では全試合で相手を40点以下に抑えて勝利していることからも堅守はうかがい知れるだろう。司令塔の廣島匠真(3年)は「いくら得点しても、相手に取られたら得点していないのと一緒。良いディフェンスから良いオフェンスにつなげることが勝利への近道です。なので、日野はオールコートディフェンスからの速攻が強みです」と話す。

 体力面や選手層の関係で、全ての時間をオールコートで守備するわけではない。だが、できるだけ長い時間をオールコートで守備するように心がけているという。それを実行する上で欠かせないのが「外練です」とスコアラーの木田ひろ(3年)は打ち明ける。

 「週1・2回の外練では学校の外周(約800m)を3分〜3分半くらいのペースで走ります。それを3セット。かなりキツいです。でもそれを続けてきたことで走力は確実に上がってきたと感じますし、それがオールコートディフェンスに活かされていると思います」

 走力の向上を証明したのが冬の決勝でもあった。打出は県内で最も走るチームの一つ。そこに走り勝ったことは「自信になった」とキャプテン小﨑は話す。新チームに代替えした際、今年の目標を「県大会ベスト4」に定めた。だが、冬の王者になった今は違う。3人は「夏も勝って全国に行きたい」と声を揃えた。

男子バスケットボール部

日野中学校

部員21名(新1年生を除く)。部訓は「己に打ち勝て!」。今年の目標は「県大会ベスト4」。2024年1月に行われた「令和5年度 冬季強化練習会」で1位に輝いた。

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